4800万本というロングセールスが証明した実力
どんな肌質にもスーッと浸み込んで、表面はさらっとしているのに内側から澄みわたるような明るさに。使い続けるほどにじわじわと肌の調子が上がっていく感じは確かに漢方の効き方に似ている。そんな充実感をさらに高めてくれる香り。爽やかでちょっとせっけんぽくて懐かしさを感じる香り。この香りで雪肌精ラバーになった人は多いはず。
「みずみずしさや透明感を感じていただきたいと香りには相当こだわりました。当時化粧品にはあまり使われていなかった高価な天然香料をベースに、ローズとジャスミンが溶け合うモダンフローラル。香りも雪肌精らしさのひとつなので変わっていません」(石井さん)
最初にして“パーフェクト”を形にした雪肌精の化粧水。リニューアルしたのは93年に医薬部外品の「薬用 雪肌精」になったときだけ。4800万本というロングセールスがその実力を証明している。
透明感を育む、白さを守る。雪肌精ファミリーも続々と
そして今や13アイテムの大家族となった雪肌精ファミリー。洗顔から日焼け止めまで揃い、24時間の雪肌精ケアが可能に。最近はヒット続き。化粧水仕立て 石けんや美白するBB、4月には粉雪パウダーが登場。和漢植物エキスが練り込まれたアミノ酸でコーティングしたパウダーがひんやり吸いつくようにフィットして瞬時に透明美肌。テカリ肌のくすみ対策にイチオシだ。
「新しい商品を開発するときは雪肌精として何がいいのか、雪肌精だから作れる品質を第一に考えます。たとえば、日焼け止めは紫外線から肌を守るのが一番の目的ですが、雪肌精が出すからには気持ちよく使えてうるおい感が持続し、透明感のある肌に仕上がることが大事。高いプロテクションを実現しつつテクスチャーとスキンケア効果にこだわって作りました。化粧水に次ぐ人気アイテムなんですよ」(石井さん)
今後の新製品も気になるな~。
「雪肌精のクオリティを守りながらさらにグローバルに。世代を超えて肌の透明感・明るさに応える、“使い続けていただける”アイテムを作っていきたいと考えています。
今後の新製品ですか? 楽しみにしていただいていいですよ」(石井さん)
2015.06.04(木)
文=吉田昌佐美
撮影=塚田直寛