Magnificent View #572
リヴァプール・メトロポリタン大聖堂(イギリス)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 外観からは想像もつかないが、この建物は、ローマ・カトリック教会の大聖堂だ。斬新な外観もさることながら、円形になっているフロアを青いステンドグラス越しの光と照明が照らす内部も、なかなか近未来的。

 この大聖堂の建設工事が始まったのは、1930年のこと。当初は巨大なビザンチン様式の大聖堂が設計されたものの、土台と地下室が作られた段階で、資金難から建築は中断。1960年に、低コストで大聖堂を建設するためのコンペが行われた。コンペの条件は、5年以内に建設が完了すること、コストは100万ポンド以内であること、祈祷書の新しい精神を具現化していること、など。

 298件の応募の中から、建築家フレデリック・ギバードのデザインが選ばれ、1967年に、現在の大聖堂が完成。通りを挟んで立つ重厚な外観のリヴァプール大聖堂とともに、市民に愛されている。

Column

今日の絶景

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2015.04.25(土)
文=芹澤和美