Magnificent View #547
ジャマ・エル・フナ広場(モロッコ)
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
モロッコを代表する都市マラケシュの旧市街にあるジャマ・エル・フナ広場は、毎夜、屋台や大道芸人で大いににぎわう。2011年にはこの空間そのものが、ユネスコの無形文化遺産に登録された。
イスラム王朝の都としてマラケシュが築かれたのは、11世紀後半のこと。以降、あらゆる地域から人が集うこの広場は、文化の交差点としての役目を果たしてきた。
広場が日で一日で最も活気づくのは、夜。夕方になると屋台がたちはじめ、あたりが暗くなる頃には、無数の屋台から立ちこめる煙で一帯の空は真っ白になる。大道芸の奏でる音と煙と人の声が入り乱れる様子は、まさに、混沌という言葉がぴったり。
そんな独特の世界が見られることから、外国人旅行者にも人気の場所だったここも、近年は治安が極端に悪化。広場に面したレストランやカフェなどから、この風景を遠目に眺めるというツアーも登場している。
文=芹澤和美
