東京もいよいよ桜の季節。

 東京地方では、千代田区の靖国神社の中に植えられた、ある桜の木に花が咲いた日に「開花」が宣言されます。桜の名所は東京にいくつもありますが、その靖国神社を含む「都心の桜」の満開の様子をお伝えします。コラムの最後には、桜散策と一緒に楽しみたい、美味しいテイクアウトごはん情報もちょっぴりご紹介!

 今年の桜シーズンも、よいお天気に恵まれますように。

全国から花見客が訪れる桜の名所

皇居の御濠にボートを浮かべて満開の桜を仰ぎ見る贅沢。千鳥ヶ淵ボート乗船場は千鳥ヶ淵緑道の中間地点にあります。

 まずは、東京のど・真ん中、皇居周辺の桜。

 皇居西側の千鳥ヶ淵沿いに続く遊歩道「千鳥ヶ淵緑道」は、ニュースでも多く取り上げられる全国的にも有名な桜の名所。ソメイヨシノをはじめとした桜並木が、御濠(おほり)へ飛び込むかのような枝ぶりで水面に美しい影を作ります。桜の花の満開のときはもちろん、散り際もいっそう美しく。散った花びらが御濠の水面を埋め尽くす様子もまた趣深いものです。

 見ごろを迎える3月下旬~4月上旬(2015年は3月27日~4月5日を予定)には「千代田のさくらまつり」が開催され、桜の夜間ライトアップのほか、千鳥ヶ淵ボート場が夜間特別営業されます。

北の丸公園の入り口。歴史ある灯台を背景に立派な枝ぶりの桜の木。
日本武道館の“大きな玉ねぎ”が桜の間にひょっこり。正しくは擬宝珠(ぎぼし)といい、魔除けの意味があるのだとか。

2015.03.18(水)
撮影=佐藤亘