Magnificent View #525
ディン・ティエン・ホアン廟
(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
ベトナムの首都、ハノイから南へ約100キロに位置するホアルーは、かつて王朝の都として栄華を極めた街。現在も宮殿の一部が残り、古都の風情を漂わせている。
なかでも有名な史跡が、ディン朝(968～980年)の初代皇帝、ディン・ティエン・ホアンを祀った廟だ。彼は、各地の土豪が天下統一をめぐって争う中、北ベトナムを統一に導いた歴史上の重要人物。首都をホアルーに定めたのは、出身地であることに加え、防衛上も最適な地域であったからだといわれている。
建物は、ディン朝当時のものではなく、17世紀に再建されたもの。とはいえ、施された繊細な彫刻や、朱塗りの壁の上に金色や極彩色で描いた装飾は見事。廟の中には位牌が祀られ、ディン・ティアン・ホアンや重臣の像も安置されている。
Column
今日の絶景
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2015.03.09(月)
文＝芹澤和美
