ベルリンからユネスコ生物圏保存地域にも登録されているシュプレーヴァルトへ。美しい川が流れる豊かな自然と少数民族の暮らしに触れられるピースフルな時間。


舟でしか入って行けない森

ベルリンから1時間強で訪ねる、多様な自然と文化の宝庫

 ベルリンを流れるシュプレー川は複雑な川で、その西郊外で支流として最終的に、ハンブルクを通ってククスハーフェンで北海に注ぐエルベ川に合流する。

 一方で南東へ水源を遡ること400キロメートル余り、チェコと国境を分けるラウジッツ山地まで、1本の流れではなく湿地や幾筋もの細かな水路となって、ラウジッツ高地・低地、そしてシュプレーヴァルト(シュプレーの森)を潤している。

 とくにシュプレーヴァルトは水鳥や淡水魚、川辺の哺乳類といった動物が住む自然豊かな地区。

 同時にドイツの少数民族として知られるソルブ人が、昔から独特の生活様式を営んできたこともあり、1991年以来、ユネスコ・生物園保護区に登録されている。

 ドイツ人にとって、森で散歩やトレッキングを楽しむ週末は定番。だが、ここシュプレーヴァルトという水に囲まれた森では、舟が域内モビリティの中心である点は、独特だ。

 よって舟でしか行けない場所や施設が森の中に多々ある。

 中でも有名な小集落が「Lehde(レーデ)」で、リュッベナウ駅を降りて北東へ進むと発着ハーバーがあり、腕に覚えがあればカヤックやカヌーのレンタルを利用するのも一興。

 一方で2~6時間の遊覧コースでレーデに途中下舟込み、舟頭が漕いでくれる乗り合いサービスもある。週末は何便もあるので乗り逃がすことはなさそうだが、乗り込む際に復路便は確認しておこう。

●アクセス

ベルリン中央駅から乗り換えのないRE(Regional Express)ならリュッベナウまで1時間強。車の場合は13号線を進み、約1時間半。

次の記事に続く 水路に守られ、独自の文化を育んだ人々。ベルリン近郊シュ...

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