古今東西、スパイドラマはこうでなければ!
黒い画面にドーンと出る「VIVANT」の赤文字。ヒャーアアア~ッヒェエ~イという女性の怖いヨーデルみたいなBGM。そして鳴り出す♪ デデーンデデーンデデーン、という重厚な音楽――。
出だしから「さあ、スゴい壮大な話が始まりますぞ!」と煽りまくってくる日曜劇場「VIVANT」(TBS系)! 毎回怖いけど楽しみ!
まず、説明しておかねばなるまい。私がこの記事のこのくだりを書いているのは10月4日夜、つまり、19話鑑賞直後。そもそも私の勝手な予定では9月13日の18話の段階で、シャキ城で拷問を受ける別班5人を救い出すことに成功するのを見届け、すっきりした気持ちでアジア競技大会を応援するはずだったのだ。
ところがなぜか13日は「突撃計画会議と事前訓練の裏側密着」みたいなストーリーで終わり、不完全燃焼のまま2週間おあずけ。だから4日は待ちに待った放送再開で、ヨッシャ、やっと敵陣に突撃するのね、とビールを片手にイソイソとテレビの前に陣取ったのに! まさかの、オルコ村で足止め(崩れ落ち)……。今、ちゃぶ台ひっくり返している状態である。
いかん、ここで文句を言っても誰にも届かない。それにこの記事が公開され、皆さんが読んでいらっしゃる今は、もう20話が放映された後のはず。
未来のみなさん、「VIVANT」はどうなっていますかーッ。まさか失敗とかないですよね(震)。頼む、黒須(松坂桃李)たちを助けて、お願い神様オーマイガッド!
これだけイライラしても離脱できない「VIVANT」の魅力は、躊躇なく、大風呂敷をざっぱーッと広げてくる世界観。公式サイトをごらんなさい、すんごい数の登場人物(泣)。観ていてテンションがヘンになるのも仕方がない。
一人一人の設定がまた濃い。主人公の乃木憂助なんて、二重人格&国を守るための裏の精鋭部隊、別班のトップ&国際テロ組織のボスと実は親子&善悪を見抜く奇跡の少女と暮らしている&敵対するXinxi(シンシー)にソックリさんがいる――と、つめ込み放題である。しかし古今東西、スパイドラマはこのくらい盛り込んでOK。いや、このくらい盛らなきゃダメなのだ。1968年に放送された「キイハンター」(TBS系)という、やはり警察では手に負えない事件を担当する国際警察特別室をモデルにした名作ドラマがあった。こちらのWikipediaを読むと「アクション・刑事ドラマ・コメディ・サスペンス・西部劇・諜報・任侠・ハードボイルド・冒険・ホラー・ミステリー・無国籍」が詰め込まれた壮大なドラマだったそうだ。ホ、ホラー!? くッ、令和も負けてはいられない。
ではさっそく「VIVANT」を盛り上げる名・迷キャストを10人に絞り、勝手に褒めていこう。ヒャーアアア~ッヒェエ~イ!(←女の人の声のBGM)
