ベルリンからユネスコ生物圏保存地域にも登録されているシュプレーヴァルトへ。美しい川が流れる豊かな自然と少数民族の暮らしに触れられるピースフルな時間。
滋味に恵まれた、ソルブ人の素朴な食卓を追体験してみる
ソルブ人の旧集落地域はシュプレーヴァルト以外にも、コトブスやバウツェンの周囲まで数十キロメートルに広がっている。陸路を整備することが難しい土地柄だったことで、周囲ほど急速な近代化が進まず、その生活様式が幸いにして守られたといわれる。
しかも広範な湿地帯は耕作には適した肥えた地として、被服に必要な麻以外にも、野菜や果樹などを豊富にもたらした。実際、19世紀半ばにプロイセンの君主ホーエンツォレルン家は、肥立ちがよいという理由で、ソルブ人の乳母をあえて迎え入れていたほどだ。
レーデの博物館の最奥部には、牛を飼っていた牛舎を改装したというカフェテリアが、冬季を除いて営業している。徒歩で向かうと最奥だが、乗り合いボートやカヌー&カヤックによっては水路から直接、乗りつけられる場所だったりする。
シュプレーヴァルトの伝統的かつ典型的な料理が、季節替わりで供されているので、ランチで気軽に楽しむのに最適だ。
ところでシュプレーヴァルトの名物といえば何はさておき、キュウリだそうで、ピクルスとして味わうのが定石といえる。他に頻繁に供されるのは、ライ麦の黒いパンや、亜麻仁油。また中欧全域でポピュラーだがとくに新鮮なクァルクチーズが、サラダや焼いたポテトにかかっている。
他にもアスパラガスや西洋ワサビなど、瓶詰めの品も多々あるので、土産屋店に訪れてみるのもいい。
Oppott-dieStallwirtschaft(オポット ディー・シュタルヴィルトシャフト)
小川と緑に囲まれたローカル・カフェテリア
時折、キツネやテンが横切る果樹園スペースや牧場と、水路に挟まれた場所にあるカフェテリア。以前は牛舎だったという建物を改装しただけあり、中庭テラスも広々と開放的だ。ジャガイモやクヴァルク、ハーブといった食材は自前、亜麻仁油などは同文化圏から調達。シュプレーヴァルト伝統の味をごくカジュアルに味わえる。
所在地 An der Quodda 1, 03222 Lübbenau
電話番号 03542 2844
営業時間 11:00~17:00
定休日 日・月曜、11月~2月
※ただし、11月最終と12月最初の土・日曜は営業
https://stallwirtschaft.de/
CREA Traveller 2026年秋号
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