Column：古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

ベトナムなのに地中海の島みたい！「アマン」が発掘した隠れ家ビーチ

TRIP

2015.2.7

場所探しだけで6年もかけたという事実に驚く

プライベート・プール付きのパヴィリオン。突き出た巨岩を生かしたデザインに。

テラスで海から昇ってくる風に吹かれ、眺望を楽しんでいると、総支配人が「いかがです、この風景」とたずねるような笑みを浮かべてやってきました。

聞くところによると、この場所を探すのに6年、建築工事に4、5年、トータル10年間あまりの年月をかけてアマノイは誕生したのだそう。開発の際、元の状態をできるだけ守ることを心がけ、岩がちなこの地域ならではの苦労が多々あったとか。その苦心の跡は、巨岩をよけるように曲がりくねった道や、巨岩が付き出たパヴィリオン(客室)内のテラスなど、自然と一体化したデザインに見られたりします。

黄金色の岩場に守られたビーチクラブ。湾の対岸には地元の漁村があり、目の前の海を漁船が横切っていく。

メイン棟やクリフプールは南シナ海を高みから見下ろすシチュエーション、一方、ビーチクラブは波打ち際がすぐそばに迫るロケーションになります。黄金色の砂浜と網の目に節理が入った巨岩に守られたビーチクラブでは、対岸にローカルの漁村が望め、一寸法師のお椀のようなバスケットボートを漕ぐ漁師さんが漁を行っている姿も見かけます。こちらは、地元ベトナムの海辺の暮らしが垣間見られるよう。

上から見晴らせば地中海風の雄大な風景、麓ではベトナムのローカルな風景。同じリゾート内にいながら、違う印象を受けるのです。

湾に面して佇むビーチクラブ。周囲は野趣あふれる自然がたっぷり。ヌイチュア国立公園には鳥類160種、哺乳類60種が生息しています。

ヌイチュア国立公園
●アクセスニャチャンのカムラン国際空港から車で約1時間45分
●おすすめステイ先アマノイ
URL http://www.amanresorts.com/amanoi/accommodation.aspx

【日本での問い合わせ先】
アマンリゾーツ共通日本語対応フリーダイヤル
フリーダイヤル 0120-992-925(月～金曜日)
URL http://www.amanresorts.com/

古関千恵子 (こせきちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/5世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/