新スポーツ・カイトサーフィンに挑戦
ベトナムのリゾートといえば中部のニャチャンやダナンが有名ですが、ほかにも素敵なビーチがあるのをご存知でしょうか。そのひとつがこのベトナム中南部ファンティエット市にあるムイネー。以前からベトナム好きの旅行者の間では知る人ぞ知るビーチスポットでしたが、実はここ、ほかのビーチとは少し違った特徴を持っているのです。そこで今回は、そんなムイネーの魅力をご紹介します。
ムイネーはホーチミン市から長距離バスで約6時間の場所にある小さな漁村。古くからイカ漁をはじめとした漁業が盛んで、フーコック島とならび、ベトナム料理に欠かせない魚醤ヌックマムの一大産地でもあります。市街地から少し離れていることもあり、周囲は本当にのどかな雰囲気。白砂のビーチに沿って走る主要路は椰子の木が立ち並ぶ一本道のみで、まさに「南国!」な気分にさせてくれます。
そんなムイネーで最近盛り上がりを見せているのがマリンスポーツ。この地域では毎日午後になると10ノット(秒速約5メートル)から時には30ノット(秒速約15メートル)もの海風が吹くため、ウインドサーフィンなどの風を使うスポーツの聖地となっているのです。特に、体に巨大なカイトを繋ぎ、風を受けて水上を滑るカイトサーフィンは、国際大会も開かれたほど。ダイビングやアイランドホッピングを主とする他のビーチとは異なり、欧米諸国を中心に世界中のカイトサーファーが集まり、賑わいを見せています。
カイトサーフィンは比較的新しいスポーツのため、日本ではまだそれほど有名ではありませんが、ビーチ沿いにはスクールがあり初心者でも安心。国際ライセンスを取得することもできるので、ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか。
文・撮影=杉田憲昭