近世から現代へ、日本陶磁の多彩な展開

重要文化財「色絵芥子文茶壺」野々村仁清 江戸時代前期 出光美術館蔵

 中国にひけを取らない焼きものの技術が育った江戸時代の日本では、九州・肥前の磁器と、京都の「京焼」が、日本陶磁の花形を競った。

 王朝風の意匠をちりばめ、華やかな色彩で大名家の顧客を虜にした色絵、公家の支持を得たシックな白釉や銹絵とを使い分けた野々村仁清や、兄・尾形光琳と合作しつつ、文芸の教養を反映させ遊戯性豊かな焼きものを生んだ尾形乾山ら、京焼の優品を約130件紹介する。

『仁清・乾山と京の工芸 ─風雅のうつわ』
会場 出光美術館(東京・丸の内)
会期 2014年10月25日(土)~12月21日(日)
料金 一般1,000円(税込)ほか 
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan

2014.10.11(土)
文=橋本麻里