中国由来の青磁を和陶として表現
加藤唐九郎の息子として「陶都」瀬戸に生まれ、圧倒的な技術を身につけた岡部嶺男は、縄文土器の生命力と織部焼の造形性を融合させた「縄文織部」でデビュー。
1960年代はじめの、鎌倉時代の灰釉瓶子に迫る瓶子連作をはじめ、その創意と技術に基づき、中世~近世の技法を駆使したダイナミックな作品、中国由来の青磁を和陶として表現した青瓷の茶碗など、戦後の現代陶芸の頂点をなす作品の全体像を俯瞰する。
『岡部嶺男 火に生き 土に生き 展』
会場 菊池寛実記念 智美術館(東京・虎ノ門)
会期 2014年10月11日(土)~2015年1月12日(月・祝)
料金 一般1,000円(税込)ほか
電話番号 03-5733-5131
URL http://www.musee-tomo.or.jp/
Column
橋本麻里の「この美術展を見逃すな!」
古今東西の仏像、茶道具から、油絵、写真、マンガまで。ライターの橋本麻里さんが女子的目線で選んだ必見の美術展を愛情いっぱいで紹介します。 「なるほど、そういうことだったのか!」「面白い!」と行きたくなること請け合いです。
2014.10.11(土)
文=橋本麻里