洋服を4つのマトリックスに分ける
理論優勢タイプの方は、洋服を「着ているか? 着ていないか?」の使用頻度で選びがち。これはもちろん大切なことなのですが、その洋服を気持ちを込めて選んでいるのか? 自分の気分が上がるものを選んでいるのか? を確認するために、「好きか? 好きではないか?」も考えてみて下さい。
また、感情優勢タイプの方は、反対に感情ばかりが先に立ちます。「これかわいい! これ好き! これいい!!」。ですが、気分で選んだそれらのアイテムは、「本当に着られるのか? 着ているのか?」というと、着るシーンがない、今の自分の気分とは違う、など使用していないケースが多いのです。
双方におすすめのやり方は、4つに分類する方法。
縦軸に「好き、好きではない」、横軸に「使っている、使っていない」でマトリックスを作って下さい。
左下《好きではない、使っていない》これは処分対象。
左上《好きだが、使っていない》こちらは思い出の品であり、特別のシーンで使うアイテム。普段使うものとは別に保管が必要です。
右下《好きではないが、使っている》防寒のために必要だったり、役割のために着なければいけないスーツなど。これも保管。
右上《好きで、よく使う》これがクローゼットを占めていれば、毎日の着こなしはワクワクするはず!
大好きで、よく使うものに満たされたクローゼットを手に入れるためには、ここ! 右上に含まれるお洋服が沢山あるべきなのです。
もしかすると、この4つに分けられない、迷うものが出てくるかもしれません。それは、迷うものとして、とりあえずとっておいて下さい。迷うのは最後に回して! 残すと決めたものをクローゼットに戻した後に、じっくりと向き合い、実際に着てみましょう。
こんな時に残しがちなアイテムは……。
「痩せたら着る!」……これはまず着ませんね……だって痩せたらもっと素敵で似合う服が着たくなるもんです。
「高かった」……いくら高くても、似合わなければ意味無し! 一度袖を通し、誰かにジャッジしてもらうといいでしょう。女友達とかわりばんこに、それぞれのファッションチェックをするのも楽しいですね。
「2年着ていない」……流行のサイクルが早いここ最近では、2年着ていないアイテムはまず着ません! 例外として、それを着るとスタイルアップして見えるアイテムは、保管してもいいでしょう。
「時代を彷彿とさせる」……肩パッドがボリューミーに鎮座しているトップスや、タートルネックの半袖などは、よく処分対象になるアイテムです。
似合う? 似合わない?
まだ着たい? もう着たくない?
しまっておく価値はある?
気分が上がる? 上がらない?
そんな質問を自分に繰り返しながら、これからの人生を豊かにしてくれるワードローブに絞ることに集中して下さい!
この作業を終えたら、クローゼットの片付けの70%は終了といえます。最後までやりきることが大切ですよ!
Column
鈴木尚子のもっと心地いい収納スタイル
CREAのインテリア特集に収納エキスパートとして登場し、“収納ベタ”読者にズバリ適切アドバイスを施した片付けのプロ、鈴木尚子さん。「実は片付けが大の苦手だった」鈴木さんが、結婚・出産を機に見つけ出した片付けの極意とは? 理想の空間や暮らしに近づいていく整理術とは? ご自宅のプライベートフォトを添えて、分かりやすくご紹介します。
2014.09.07(日)
文・撮影=鈴木尚子