クロエ・グレース・モレッツのへそだしルックがかわいい!

初カンヌのクロエちゃん(左)。かわいいけど、すでに風格さえある17歳。

 そのシャネルは、オリヴィエ・アサイヤスの『Clouds of Sils Maria』に全面協力。スイスを舞台にヨーロッパの大女優ジュリエット・ビノシュとその秘書クリステン・スチュワート、そしてハリウッドの若手女優クロエ・グレース・モレッツが対決するという現代版『イヴの総て』で、映画の中でもカンヌでも、女優たちはシャネルで統一。

クロエちゃんのおへそは見えそうでなかなか見えない。ジュリエット・ビノシュ(右)ももちろんシャネル。

 特にクロエ・グレースちゃんのへそだしルックはかわいらしかった! はつらつとしたシャネルもいいものね。水色のネイルもとってもお似合い。翌日インタビューもしたんだけど、日本に行ったときのあまりの過密スケジュールぶりにびっくりした話を目をクルクルさせながら話してくれて、これまた楽しかったわ。しかし、『(500)日のサマー』では男まさりの小学生だったクロエちゃんが、いまやこんなにシャネルの似合う17歳になったんだもの、時が経つのは早いわねえ。

ゴージャスなアルマーニの衣装たち。チアン・ウェンは『鬼が来た!』『さらば復讐の狼たちよ』などの監督。映画にはスー・チーらが出演。

 最近はファッションブランドが全面協力する映画が多く、中国の俳優兼監督チアン・ウェンの『Gone with the Bullet』ではジョルジオ・アルマーニが1930年代の上海を彩る衣装を提供。そのお披露目パーティーにちょっとお邪魔させていただいた。映画は年末に中国公開で、金城武&長澤まさみの『太平輪』の対抗作。カンヌは、中国の大作映画のお披露目合戦の場にもなっているのだ。

石津文子 (いしづあやこ)
a.k.a. マダムアヤコ。映画評論家。足立区出身。洋画配給会社に勤務後、ニューヨーク大学で映画製作を学ぶ。映画と旅と食を愛し、各地の映画祭を追いかける日々。ときおり作家の長嶋有氏と共にトークイベント『映画ホニャララ はみだし有とアヤ』を開催している。好きな監督は、クリント・イーストウッド、ジョニー・トー、ホン・サンス、ウェス・アンダーソンら。趣味は俳句。俳号は栗人。「もっと笑いを!」がモットー。