映画祭期間中ホテルはもちろん満杯。じゃあどこに泊まる?
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ようこそ、カンヌ映画祭へ!
ついにこの連載も最終回。ユーロが高いだの、宿代や飛行機代が高いだのと文句を言いながらも、楽しそうじゃないの、と思ったそこのあなた。最後にマダムアヤコが「あなたもこれでカンヌに行ける」をお教えしましょう。
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なんて偉そうに言ってるが、カンヌへはニース・コートダジュール空港からバスで1時間ほど。パリやニース市内からは鉄道で行くこともできるのでアクセスは問題なく、誰でもその気になれば行くことはできるし、実際、カンヌ映画祭期間中は観光客もどっと押し寄せて来る。なにせメイン会場のパレ・デ・フェスティバルはカンヌ駅から徒歩5分のビーチ沿いにあり、海で泳いでからレッドカーペットも見られるという一石二鳥の場所なのだ。
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問題はどこに泊まるか。リゾート地であるカンヌにはホテルや、貸しアパルトマン(私が借りているのはこのタイプ)もたくさんあるのだが、カンヌ駅前や海岸付近のホテルの多くは映画関係者やプレスによって半年以上前から予約されているし、前にも書いたように価格も跳ね上がってしまうためハードルが高い。
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それよりも、アンティーブやニースなど近くの町から電車やバスで通うのがおすすめ。特にアンティーブは、電車で15分と近く、ここ自体が風光明媚でピカソ美術館を擁する観光地なのでホテルも多く、カンヌに比べたら宿代も控えめ。関係者でもここから通って来る人が少なくないので、お試しを。
2014.08.11(月)
文・撮影=石津文子