◆福岡県
平尾台 千仏鍾乳洞

千仏鍾乳洞は、日本の代表的なカルスト台地「平尾台」の地下にあり、国の天然記念物に指定されたトンネル状の鍾乳洞。
幾千万年の年月にわたりカルスト台地の雨水によってつくられたもので、最大幅は約10メートル、天井の最大高は約15メートル。洞内には鍾乳石や石筍、石柱などさまざまな名所が点在します。
平尾台は日本三大カルストの1つで、石灰岩が青々とした草原に散在する様子はまるで羊の群れのよう。その平尾台の地底には200を超える鍾乳洞があるといわれ、そのうちの1つである千仏鍾乳洞は国の天然記念物に指定されています。
洞内は年間を通して気温16度、水温14度と夏でも涼しいので、往復40分ほどのケイビング体験で心地よい時間を過ごしてみては!
平尾台 千仏鍾乳洞(ひらおだい せんぶつしょうにゅうどう)
所在地 福岡県北九州市小倉南区平尾台
https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/11420
◆長崎県
七ツ釜鍾乳洞

西海市にある35の洞窟の総称である七ツ釜鍾乳洞は、長崎県唯一の鍾乳洞で、国の天然記念物や県の史跡名勝に指定されています。
国内の鍾乳洞は1億年以上かけて形成されているものが多い中、こちらは比較的新しく、およそ3000万年前に海底から隆起してできたとされています。また、国内の多くの鍾乳洞が2億5000万年前の古生代にできた石灰岩に形成されているのに対し、七ツ釜鍾乳洞は新生代第三紀の石灰藻球を含む石灰質砂岩を母岩としているのが特徴です。
鍾乳洞観光コースや地底探検ツアーも開催され、全長1,600メートル以上の洞内には6mの滝や、直径60cmの大石柱など見どころも満載。また、澄んだ湧水が流れ、平均気温は通年で15℃前後なので、避暑にはもちろん、神秘に満ちたその空間を味わいに、ぜひ夏に訪れて。
入園時間:4月〜9月/9:00〜18:00(入園受付〜17:30)、10月〜3月/9:00〜17:00(入園受付〜16:30)
七ツ釜鍾乳洞(ななつがましょうにゅうどう)
所在地 長崎県西海市西海町中浦北郷2541-1
https://www.saikaicity.jp/cave/
2025.08.23(土)
文=CREA編集部