カフェではなく“喫茶”コーナー

「ミッドナイトクッキークラブ」となったお店の新たな魅力は、販売コーナーの奥の、カウンター6席の喫茶コーナーです。
喫茶の内容をご紹介しましょう。
「カフェではなくて喫茶店です」と佐藤さん。
カウンター席に座って、飲み物をいれてもらいながら、またスイーツを作ってもらいながら、お店の人とおしゃべりして憩うひととき。セルフのカフェやコンビニのイートインがあちこちにできていますが、街の喫茶店はなくなる一方。「僕自身、喫茶店が好きで、喫茶店をやりたかった」と佐藤さんは微笑みます。

コーヒーは、スペシャルティコーヒーを専門に扱う大阪の自家焙煎店「メルコーヒー」のもの。お茶は、兵庫県姫路市にある「井上茶寮」のブレンドティー。
「コーヒーは、アンティークショップで見つけたヨーロッパの旅客列車のカップでお出しします。スイーツのプレートもヴィンテージ。僕のコレクションです」と佐藤さんはにっこり。

「僕自身がパフェ好きで」という佐藤さんの、喫茶のオススメメニューは、「季節のパフェ」。
夏は、岡山から直送される桃を使用。カットしたフレッシュな桃と桃のソース、アールグレイのジュレ、ディプロマットクリーム、生クリーム。その間に、クランブルやチュイールを何層にも重ねた、手の込んだ繊細なパフェ。食べ進むごとに、様々な風味や食感が楽しめるリッチな一品。桃の入荷がなくなり次第で終了となるそうです。その後は、シャインマスカットかル・レクチェでしょうか。

2025.08.10(日)
文・撮影=そおだよおこ