三宅 似ていますか(笑)? でも、もちろん外見だけでなくて性格が合うかどうかも大事ですよね。魅力を感じるのは、何事に対しても一生懸命で、自分の芯がしっかりしている人。私に話を合わせてばかりだと「あなたの意見は?」と聞きたくなってしまうので。

 そしてやっぱり人生を前向きに楽しむような人がいいですね。リオが終わって少し落ち着いたときに、彼の良さに改めて気がついたんです。

遠距離恋愛を乗り越え、結婚

――たとえば、どういったところでしょうか?

三宅 話が面白くて飽きないし、人当たりが良くて後輩にも年上にも慕われている。私が何を言っても論理的にまとめてくれるし、何より優しいんです。それでお付き合いすることになりました。

――長めの交際期間を経ての結婚だったということですよね。

三宅 そうですね。リオ五輪後に交際を始めたんですけど、私は付き合うなら結婚を前提として考えていました。ただ、しばらくは遠距離恋愛だったんです。彼はフルタイムで働きながらリオ五輪に出場し、2018年に引退した後もそのまま山梨勤務。

 私は活動拠点が東京なので、なかなかタイミングが合いませんでしたね。そもそも、東京五輪に向けて競技が最優先という気持ちでしたから、恋愛にはそこまで時間を割けませんでした。「これで上手くいかなかったら、縁がなかったんだな」と思っていました。

プロポーズは「引退後の旅行で、もしかしてと…‥」

――結婚の決め手は?

三宅 東京五輪はコロナ禍で1年延びたり、また度重なるケガに悩まされたりで、私にとってはかなり辛い5年間でした。その間、彼の存在がすごく支えになったんです。どんな時でも応援してもらえる安心感がありましたね。

――プロポーズは東京五輪後に?

2025.06.19(木)
文=吉井妙子
撮影=鈴木七絵