小さな屋台に大行列! 朝限定の台湾式おにぎり屋

◆青島飯檲

 朝早くから「なぜこんなに行列が?」と思うほどの人だかり。その正体は、台湾式おにぎり屋に並ぶお客さんたちの列です。地元の人も多く並んでいて、いかにこのお店が愛されているかが伝わってきます。

 隣のファミリーマートを越えるほどの長い行列に驚くかもしれませんが、ひるまずに並んでみてください。どんなに長くても、待ち時間はおそらく20分以内です。

 おにぎりは、注文を受けてから一つひとつ丁寧に手作りしてくれます。こんなに小さな店舗ですが、驚くべきはその種類の多さ。何を選べばいいのか迷ってしまうほどです。そんなときは、ほぼすべての具材が入った「綜合」55元を選ぶとよいでしょう。

 こちらは「紫米綜合肉鬆」55元。お米がなぜ紫? と思う方もいるかもしれませんが、これは紫米(黒米)ともち米を一緒に炊いたごはん。朝7時以降であれば、白米のほかにこの紫米を選ぶことができます。

 今回は、せっかくなのでめずらしい紫米をチョイス。モッチリした食感で、ずっしりとしたボリュームはかなりのもの。写真からもその大きさが伝わるのではないでしょうか。

 中身をご覧ください。これでもかというほどたくさんの具材がぎっしり詰まっています。手際よく具材を詰めていくお母さんの動きを目視で一生懸命チェックしたところ、入っていると思われるのは、鰹節、高菜の酢漬け、たくあん、肉デンブ、油條(揚げパン)、素鬆(ベジタリアンデンブ)、目玉焼きなど。

 実際に食べてみた感想としては、水分を持っていかれる系の具材が多めなのでドリンクは必須。歯ごたえある具材も多く、重さだけでなく食べごたえもたっぷり。朝からしっかりパワーチャージできそうです。

青島飯檲

所在地 台北市中正區青島西路13號
電話番号 0939-187-867
営業時間 6:30~11:00
アクセス 台鉄/MRT台北駅出口M8より徒歩約2分

矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。お会いした方から「日本語上手ですね」と言われますが、100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て、中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、2006年に台湾で会社を立ち上げ、現在に至ります。TVロケや雑誌取材のコーディネーターとして、たくさんの方に台湾の魅力を知ってもらえるよう、一生懸命新たな情報を探しながら紹介しております。CREA WEB読者の皆さんに「喜ばれる」「使える」「役に立つ」情報を発信させていただこうと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!!

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2025.06.01(日)
文・撮影=矢作晃之