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「よさこい楽宴LIVE」で高知の熱気を体感

 OMOベースにある吹き抜けの大階段で毎夜開催されるイベント「よさこい楽宴LIVE」。スタッフが踊り子となり、高知県民に親しまれている「正調よさこい鳴子踊り」と、OMO7高知オリジナルの楽曲に合わせた華やかな演舞を披露します。

 ショーは、よさこい鳴子踊りの原型と言われる高知の民謡「よさこい節」に合わせて踊る日本舞踊から始まります。ほの暗いステージに立つ1名の踊り子に照明を当て、静かで艶やかな演舞を披露。

 続けて正調よさこい鳴子踊りを披露するとともに、観客へ踊り方をレクチャーするため会場一体となって演舞を楽しめる演出へ。最後に、ここでしか見ることができないOMO7高知オリジナル演舞を披露し、会場を盛り上げます。

 踊り子たちの色鮮やな衣装、エネルギッシュで弾むような音楽と掛け声、観客全員に配られる鳴子の歯切れのよい音で一体感がピークになったところでショーのフィナーレ。

 名称にある「楽宴」は、誰でも分け隔てなくもてなす高知のおきゃく(宴会)文化を表現したもの。ここは遠慮せず、一緒に盛り上がりましょう!

 ちなみに「よさこい祭り」は、毎年8月10・11日(9日は前夜祭)。ホテルに近い菜園場の商店街も公式演舞場のひとつなので、ぜひ訪れてみてください。

宴会はまだまだ続く!? 部屋飲みも楽しい!

 高知の人が言う「おきゃく(宴会)」は、単に大勢で飲むことではなく、ごちそう+酒+語らいで、人と人を結びつける交流の場です。酒豪が多いと言われますが、実は上手にペース配分しながら、長く楽しむのが上手。その流儀に沿って部屋飲みをするなら、「酔っちょれセット」をぜひ。

 風呂敷に包まれた複数皿のおつまみと、ご近所の酒屋さんがセレクトした高知の地酒、べく杯(貸出)のセットで、高知ならではの二次会が楽しめます。「べく杯」とは何か? それは――。

 「べく杯」とは、天狗、ひょっとこ、おかめの絵が描かれたコマを回し、出た目の酒坏で酒を飲むというゲームでありその道具のこと。天狗は底が尖っており、ひょっとこは口元に穴があいているので、酒を飲み干すまで下に置くことができないというわけです。

 みんなで輪になって、代わる代わるコマを回し酒を飲んで盛り上がる、昔ながらのお座敷遊び。飲めない人がいたら他の人が代わりに飲んでもいいし、ジュースにしてもいい。その場を楽しむことが第一! な大人のお遊びです。

 OMO7高知では、高知の宴会文化をレクチャーするミニ講座「えいとこ全部わかるがで!土佐のおきゃく講座」も毎日開催(17:00~17:30/無料)。宴会のお座敷遊び「べく杯」などの体験時間もあり(ノンアル飲料で)、なぜ高知の人が「おきゃく」を大切にしているのか、なんとなくわかってきます。

2025.04.10(木)
文・写真=伊藤由起
写真協力=OMO