佐渡にはまた、夏に来てみたいですね

――実際に訪れてみて感じた佐渡島の魅力を教えてください
どこまでも広がるのどかな田園風景や山々、美しい日本海。そして豊かな土地の利を活かして育まれてきた歴史や産業、人々の暮らしなど、本土では得られない佐渡島ならではの魅力がふんだんにあると思います。
「宿根木」を筆頭に、佐渡の観光地をいくつか巡りましたが、どの場所の住人の方々も、その地に刻まれた歴史や築かれてきた景観を大切にして後世に伝えるということを自然に日々の生活の中で実践している。だから、当時の空気感や趣きが今もなお息づいていると感じるんでしょうね。訪れる先々で、まるでタイムスリップしたような体験ができるのが、佐渡の魅力だと思います。

佐渡は気候がすごく穏やかで、どの季節でも訪れたくなります。本土では特定の地域でしか食べられない食べ物、たとえばシークワーサーといった沖縄のような暑い場所でしか採れない柑橘類なども佐渡島では採れると聞いて驚きました。
四季折々の野菜や果物などの食を楽しめて、観光も楽しめて、そして古きよき時代の風景や文化に触れられる。そういうものに触れてみたい、興味があるという方はぜひ一度佐渡島を訪れてみてほしいですね。

僕もつぎは夏の季節に訪れてみたい。音楽を聴きながら、この美しい日本海をただただ眺めているだけですごくパワーをもらえる気がします。
工藤阿須加(くどう・あすか)
1991年8月1日生まれ。埼玉県出身。ドラマ『理想の息子』(2012)で俳優デビュー。『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)、『ハケンアニメ!』(2022)、Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(2023) 。舞台『シラの恋文』(2023~2024)では初舞台に挑戦した。2021年より山梨県北杜市で農業を始める 現在、NTV「有吉ゼミ」内コーナー「工藤阿須加の楽しい農園生活」、BS朝日「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」に出演し、自身でも農業について学ぶ。食の問題について精力的に発信。2024年公開の映画「ゴールデンカムイ」では、月島基役を好演。

通いたくなる島、佐渡
2025.03.29(土)
文=CREA編集部
写真=佐藤亘
動画=VECKS
ヘアメイク= 中嶋竜司
スタイリング=伊藤省吾