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水面に近いからスコープで水中も楽しめる

クルージング中は、箱眼鏡を借りて水中のようすを覗き見ることもできます。
「電動モーターを付けたたらい舟で、今でもサザエなどの漁をしている方たちがいると教えてもらいました。たしかに箱眼鏡で水中を覗くとすぐそこに魚がいるのがわかるし、ウニもたくさん見えました。普段あまり目にしない生物を間近で見ることができるのは、単純に楽しいですよね」

スピーディに移動できるボートや船とは異なり、ゆっくり進んでいくはんぎりだからこそ見えてくる景色も。
「太陽が水面に反射してきらきらと輝いているようすだったり、対岸に現れた異様な奇岩だったり。ゆっくり360°見渡せる絶好の場所から、ここでしか見ることのできない景色をしっかり目に焼き付けることができるのもはんぎりの魅力だと思います」

こうした自然に触れる時間は、仕事で忙しい工藤さんにとってなくてはならない時間。
「心身をデトックスをする時間であり、自分を見つめる時間であり、新たな発見ができる場所でもある。自然から学ぶことが多い一方で、自分の小ささを痛感することも多いのですが(笑)。新しいものに触れ続けることは、人としての深みを増すことにもつながると思うので、こうして自然と向き合う時間は大切にしたいですね」


海抜ゼロの地点から望む美しい青に癒やされ、からっとした潮の香りに包まれ、波の揺らめくままに体を委ねながら、ただただ佐渡の大自然を味わう。そんなシンプルでいて贅沢な時間こそ、はんぎりクルージングの魅力なのではないでしょうか。
時期によっては夕陽や星空も満喫できる

「宿根木・はんぎり」は、3月下旬から11月下旬まで通年営業。また黄金色に輝く夕刻の海や、海上に設置したかがり火台に灯された火を頼りに夜の海を体験できるコース(要予約)もあるので、普段見られない海の表情を楽しむならこちらもおすすめです。
「宿根木・はんぎり」の乗り場は古き良き町並みが残る「宿根木」の目の前。町観光とあわせてぜひ楽しんでみてください。

工藤阿須加(くどう・あすか)
1991年8月1日生まれ。埼玉県出身。ドラマ『理想の息子』(2012)で俳優デビュー。『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)、『ハケンアニメ!』(2022)、Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(2023) 。舞台『シラの恋文』(2023~2024)では初舞台に挑戦した。2021年より山梨県北杜市で農業を始める 現在、NTV「有吉ゼミ」内コーナー「工藤阿須加の楽しい農園生活」、BS朝日「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」に出演し、自身でも農業について学ぶ。食の問題について精力的に発信。2024年公開の映画「ゴールデンカムイ」では、月島基役を好演。
宿根木・はんぎり
所在地 新潟県佐渡市宿根木393 宿根木体験学習館内
電話番号:090-4835-5446
営業期間:3月下旬~11月下旬
営業時間:9:00~18:00
※気象、波浪状態によりコース変更、運休の場合があります。
※お盆期間は予約ができませんので、直接、宿根木はんぎりまでお越しください。
※はんぎり体験時は、救命胴衣を着用いただきます

通いたくなる島、佐渡
2025.03.29(土)
文=CREA編集部
写真=佐藤亘
動画=VECKS
ヘアメイク= 中嶋竜司
スタイリング=伊藤省吾