◆燕趙園の春節祭

 鳥取県の中央に位置する東郷温泉。こちらにある「中国庭園 燕趙園」は鳥取県と中国河北省の友好のシンボルとして1995年に建設された国内最大級の中国庭園です。2025年7月に、開園30周年を迎えます。

 中国、台湾、香港など中華圏では、旧正月である春節になると、爆竹を鳴らしたり、獅子や龍の舞を踊ったり、新暦の正月よりも盛大に祝うのが慣わし。この燕趙園でも毎年、邪気を払い福を招く「春節祭」を開催しています。

 2024年は自分だけの中国風アクセサリーづくりが体験できるワークショップが開催されたり、中国の国家機密とも言われている貴重な芸「変面」が見られる中国雑技ショーの公演、太鼓と銅鑼の音に合わせて縦横無尽に動き回る「中国獅子舞公演」など、本場さながらの催しが行われましたが、2025年はどんな内容になるのか? 鳥取県で春節を楽しめるスポットとして訪れてみてはいかが。

春節祭・開催期間:2025年2月22日(土)~24日(祝・月)

中国庭園 燕趙園の春節祭(ちゅうごくていえん えんちょうえんのしゅんせつさい)

所在地 鳥取県東伯郡湯梨浜町引地565-1
https://www.encho-en.com/

◆三朝温泉 雛めぐり

 世界有数のラドンの含有量を誇るラジウム温泉が自慢の三朝温泉。ラジウム温泉は、血液や細胞に働きかけて新陳代謝を促進させたり、神経痛などの病気に対しても効果を発揮するといわれています。三徳川に沿って旅館街の町並みが続き、ぶらりと散策するのが楽しい温泉郷です。

 毎年3月3日の「桃の節句」の前後に、三朝温泉街の旅館や商店などに飾られた「ひな人形」を鑑賞できる「雛めぐり」が行われ、豪華な7段飾りのひな人形や、地元の人たちが作った「因幡の白うさぎ」、「さるかに合戦」などをモチーフにしたつるし雛が天井からつり下げられたのを見て回ることができます。

 温泉で癒される「湯めぐり」、美味しい地元のグルメに舌鼓を打つ「食めぐり」、春の訪れを感じる「雛めぐり」の三朝の「三」にちなんだ3巡りが一度に満喫できます。

開催期間:2025年2月15日(土)~4月3日(木)

三朝温泉 雛めぐり(みささおんせん ひなめぐり)

所在地 鳥取県東伯郡三朝町

2025.01.12(日)
文=CREA編集部