ヒラフと定山渓、2つのホテルで卓越したおもてなしを体感

 北海道をこよなく愛し、北海道スマイルアンバサダーにも任命されている実業家アイビー・ウー氏。彼女が日本へのリスペクトを込めた空間として誕生したホテルブランド「シャレーアイビー」の世界観を、ヒラフ、定山渓の2つのホテルからご紹介しましょう。

先駆者ゆえに実現でき “北海道ラグジュアリー”

◆シャレーアイビーヒラフ[北海道・ニセコ]

 雄大な北海道で世界基準の上質なホスピタリティを提供し、国内外の旅人を魅了しているホテルブランドがあります。

 それが「シャレーアイビー」。この地に惚れこんだ香港の投資家・実業家 アイビー・ウー氏の想いがたっぷり詰まったブランドです。

 現在、2つのホテルを展開しており、そこには奇をてらった “海外目線” の趣向はありません。シャレーアイビーに滞在するゲストが感じるのは、北海道の美しさと、日本のおもてなし文化に対する深いリスペクトです。

 ニセコひらふ地区にアイビー・ウー氏が手がけた初めてのホテル、シャレーアイビーヒラフが誕生したのが2012年。いち早くこの地の魅力に気づいたからこそ、ゲレンデが至近という立地を誇り、今や世界有数の高級スノーリゾートへと躍進したニセコの先駆者ともいえる存在なのです。

 全78室の客室は多彩なタイプを用意し、人気は羊蹄山ビュー。なかでも1室のみの「ペントハウス」は、ルーフトップに温泉露天風呂を備えた贅沢な造りとなっています。

 館内には地下300mの自家源泉から汲み上げたミネラル豊富な温泉大浴場、貸し切り温泉、ジムなどを完備。

 さらに2023年には、フランス料理の名手・半田勝也氏を総料理長に迎え、美食の魅力がパワーアップ。自由な発想から生まれる料理には、美味しい驚きが満載です。

「非日常の大自然をお楽しみください」

 シャレーアイビーのホスピタリティの源泉について、シャレーアイビーヒラフ総支配人の岩佐 信氏にうかがいました。

「シャレーアイビーは、オーナーのアイビー・ウー氏がまったくのゼロから立ち上げたホテルブランドです。2012年にわずか33室からスタートしたヒラフですが、開業の前年には東日本大震災が発生。多くの外資系がニセコから撤退するなか、北海道への強い愛着からプロジェクトを継続して、このホテルを完成させました」

「現在では、客室数も78室に拡大し、より充実したステイをお楽しみいただけると思います。滞在中は、非日常の大自然を存分に満喫していただきたいですね」

2024.11.29(金)
文=矢野詔次郎
写真=鈴木七絵

CREA Traveller 2024 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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