製塩業と海運業で栄えた仁尾の町をそぞろ歩く

 父母ヶ浜のある仁尾町は遠浅の海岸での塩田による製塩業と、潮目という地の利を活かした海運業で栄えた町。町を見下ろす高台に城跡があり、古い町並みも残っているから、父母ヶ浜の夕暮れを待つ昼に散策するのも楽しい。

 江戸中期に創業してから約280年、今でも地下水をくみ上げて酢の醸造を続ける田野屋の「仁尾酢」は、ぜひおみやげにしたい逸品だ。

2024.10.11(金)
文・写真=請川典子