けんじ ちょうどふたりで、「車が大きくて自分たちでDIYするのは難しいから、大工さんとかに頼めないかな」と話していたので、「ええ、大工さん!?」って驚きました。
――奇跡ですね。
あかり 本当に、すごいご縁だなと思いました。そのあと連絡させてもらったら、「いらない資材があるから使っていいよ」と言ってくれて。
――「デッカリー号」の乗り心地はいかがですか。
けんじ 高さがあって、車内で立って着替えられるので、軽自動車とは快適性が全然違いますね。
――珍しい形の車だから、目立つんじゃないですか。
あかり キャンプ場とかに行くとかなり目立ちます。
けんじ 外装を塗ると超目立つと思ったのであまり塗ってないんですけど、それでも視聴者さんにはすぐに気づかれます。
「会社員には戻りたくない」と考える理由
――北海道に移住してからも、引き続きYouTubeが収入源ですか。
けんじ そうですね。この先もずっと続ける、というわけではないんですけど、当面はYouTubeを続けたいなと思っています。
やっぱり自由に働けるし、自分たちの好きな場所に住んで、好きなタイミングに出かけて撮影したりできるので。
――車中泊での日本一周を経て、おふたりのライフスタイルはかなり変化しましたよね。
けんじ 日本一周をする前はYouTubeを仕事にして、こんな自由な働き方をするとは想像していませんでした。日本一周が終わったら再就職して、また会社員として働くと思っていたので。
――会社員に戻りたいという気持ちはないんですか?
けんじ 国保(国民健康保険)の支払額を見たときに「サラリーマンいいな」と思うことはあります。病気になって休んでも給料があって安心だし、会社員には会社員の良さがあるなと。
あかり なくはないけど……戻りたくない気持ちのほうが大きいです。ふたりで会社員をしていた頃のほうが年収も高かったけど、今のほうがやりたいことができている。大事なのはお金じゃないと思ってます。
2024.09.04(水)
文=「文春オンライン」編集部