どんな仕事も楽しんでやれるようになりたい

――池松壮亮さんとの共演など、どのようなことを学んだ現場でしたか?

 池松さんからは、なにより楽しく撮影をすることがいちばん大切だということを、学ばせてもらいました。

 実際、この作品の後、ドラマ「天狗の台所」からは、自分でも楽しく仕事をすることをモットーにしています。

 あと、池松さんにはセリフの言い回しや心構えみたいなものも教えていただきましたし、現場の雰囲気作りなど、いろんなところでフォローしていただきました。

――この作品では、どんな越山さんが観られると思いますか?

 これまでに出演した作品の僕は、どこか演技というものに縛られている感じだったと思います。でも、『ぼくのお日さま』での僕は、本当に楽しい表情とか、本当に辛い表情をしていると思うんです。

 じつは奥山さんの狙いもあって、僕と中西さんは事前に台本を渡されていません。だから、完成した映画を試写会で観たときに、僕のリアルがマジで見られる映画だと思いました(笑)。

――今後の希望や展望、憧れの先輩にについて教えてください。

 歌もダンスもやるEBiDANとしての活動と俳優としての活動、それからモデルとしての活動とか、いろいろやっていける人になりたいです。苦手な歌は、今後の大きな課題ですけれど……(笑)。

 あと、繰り返しになってしまいますが、どんな仕事でも楽しんでやれるようになりたいです。10月から放送される「天狗の台所 Season2」の撮影はこれからなので、今からとても楽しみです。憧れの先輩は、EBiDANの先輩でもある佐野勇斗さん。なんでもできる方なので、とても尊敬しています。

越山敬達(こしやま・けいたつ)

2009年4月21日出まれ。東京都出身。15年よりモデル・俳優としての活動を始め、「私の正しいお兄ちゃん」(フジテレビ・FOD)、「サヨウナラのその前に」(日本テレビ)、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(フジテレビ)などのドラマに出演。主要キャストのオン役を演じた「天狗の台所」(BS-TBS)は、24年10月から「Season2」が放送予定。

映画『ぼくのお日さま』

雪の降る田舎町。ドビュッシーの曲「月の光」に合わせてフィギュアスケートを練習する少女さくら(中西希亜良)に心を奪われる、ホッケーが苦手な吃音の少年タクヤ(越山敬達)。さくらのコーチを務める元フィギュアスケート選手の荒川(池松壮亮)は、タクヤの恋を応援しようと決め、彼にフィギュア用のスケート靴を貸して、練習に付き合い始める。さらに、荒川の提案で、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始めることに。
https://bokunoohisama.com/
9月6日(金)~8日(日)テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテにて、3日間先行上映 9月13日(金)より全国公開

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2024.08.30(金)
文=くれい 響
写真=末永裕樹