この記事の連載
- 捲猫さんインタビュー #1
- 捲猫さんインタビュー #2
- 捲猫さんインタビュー #3
- 『台湾はだか湯めぐり-北部篇』より
台北から公共交通機関で行ける
――今回は『台湾はだか湯めぐり』の北部篇ですが、どんな温泉が紹介されていますか?
本書では、北投・烏来・金山・紗帽山にある16のはだか湯を紹介しています。温泉自体は台湾全土にありますが、「はだか湯」に限っては、比較的台湾北部に集中しているんです。北部の温泉は台北から公共交通機関で行けるので、旅行者の方も行きやすいと思います。
――イラストの中でも、浴室内部を俯瞰図で描いているのが画期的でした。これだけ詳しい取材をどのように進めていったのでしょうか?
まず行きたい温泉のオフィシャルサイトを見て、おおよその雰囲気をつかみました。それから実際に現地へ行って入浴するのですが、館内は撮影禁止なので、「できる限り記憶して、家に帰ってすぐ描き始める」ということをひたすら繰り返しました。それでも忘れてしまって描けない部分がでてくるので、同じ温泉に2度3度と足を運んで、ようやく描き上げられる感じでしたね。
しかも、俯瞰図を描いたのは今回が初めてだったので、想像以上に大変な作業でした。それでも、「自分が読者だったら何を知りたいかな?」と想像力を働かせて、なるべく細かい描写を心がけました。
2024.09.04(水)
文=田辺千菊(Choki!)
写真=石川啓次