この記事の連載

 こんにちは、美容研究家のにらさわあきこです。

 夏のシミ対策とケア方法を「BIOTOPE CLINIC(ビオトープクリニック)」院長の苅部淳先生に伺い、前回は、洗顔のポイントとオススメのケアアイテムを教えていただきました。

 今回は、内服を始めとするインナーケアについてです。


医学的に肝斑対策に認められている成分はコレ!

 私は最近、頬に大きなシミができてしまい、「肝斑なのかも?」と疑っているのですが、肝斑のケアには「トラネキサム酸やビタミンCがいい」とよく聞きますよね。

 先生には、化粧品ではビタミンC誘導体ローションとトラネキサム酸配合の美容液・乳液を紹介してもらいましたが、内服ではどうなのでしょうか。

「トラネキサム酸は、医学的に肝斑に効くというエビデンスがある成分です。トラネキサム酸には、『プラスミン』と呼ばれる物質を抑える働きがあり、内服は、(塗るよりも)より効果が期待できます。ただし、使用する場合は、医療機関を受診して医師に処方してもらうようにしましょう」(苅部先生、以下同)

●ビオトープクリニック

https://biyou.kojihifu.com/biotope

 トラネキサム酸配合の薬は薬局でも買えますが、苅部先生によると、医療機関で処方されるものとは入っている量が違うそう。

「1日に摂取する量として、医療機関では2,000mgまで処方可能ですが、市販薬では750mgまでです。また、薬には必ず副作用がありますので、医師にきちんと処方してもらうのが大事です」

 なお、市販薬に配合されている成分の量が少ないからと言って、「倍以上飲む」という行為は、絶対に止めるべきだそう。

「薬は有効成分以外に、添加物なども入っています。既定量を守らないと余分な成分を体に入れることになり、健康になるための飲み方から遠のいてしまいますので気をつけましょう」

2024.07.21(日)
文=にらさわあきこ
写真提供=BIOTOPE CLINIC