◆三種町のじゅんさい沼

 じゅんさいは淡水の沼に自生し、水面に葉を浮かべるスイレン科の水草の一種。沼底に根を張り、茎を伸ばして、楕円形をした鮮やかな緑色の葉で沼一面を彩る。

 秋田の夏の味覚であり、三種町は日本有数の生産量を誇る。春から夏にかけて三種町のじゅんさい沼では、小舟に乗って、新芽をひとつひとつ手作業で摘み採る情景が見られる。

 三種町にはいくつものじゅんさい沼があり、摘み採り体験も。棒一本で小舟を操作しながら、ぷるんとしたじゅんさいを手で摘み採る作業は、ちょっとした感動を味わえる。

 自分で収穫したじゅんさいは味もまた格別! どんな料理にも合うが、中でもお吸い物や酢味噌和えがおすすめだ。

三種町のじゅんさい沼(みたねちょうのじゅんさいぬま)

所在地 秋田県山本郡三種町近辺
https://mitanekanko.com/speciality/%E3%81%98%E3%82%85%E3%82%93%E3%81%95%E3%81%84/

◆能代七夕「天空の不夜城」

 「天空の不夜城」は、能代市で行われる七夕イベント。高さ日本一の城郭型灯籠が、太鼓やお囃子の演奏とともに市内中を練り歩く。

 この祭事は、もともと能代市に古くから続く七夕行事を2013年に復活させたもので、中世能代を治めた檜山城城主・安東愛季の武者絵巻が描かれた24.1メートルの「愛季(ちかすえ)」と、明治時代の能代七夕の名古屋城をモチーフにした五丈八尺(17.6メートル)の「嘉六(かろく)」の、2基の大灯籠が一番の見どころ。

 華やかで壮大な大型灯籠が多くの観客を魅了する。

開催日:2024年8月2日(金)、3日(土)

能代七夕「天空の不夜城」(のしろたなばたてんくうのふやじょう)

所在地 秋田県能代市 国道101号線 市役所入口交差点~通町交差点
https://noshirotanabata.com/

2024.08.07(水)
文=CREA編集部