韓国でのフーバオ(福宝)の人気ぶりを示すエピソードは、まだまだあります。3月1日(金)は、パンダの観覧を終えて外に出たら、待機列の待ち時間の掲示は「360分」になっていました。6時間です。パンダ館のパンダグッズ売り場も大混雑で、入場を制限していました。
ちょっとしたハプニングもありました。昨年7月7日に生まれた双子(フーバオの妹)の公開が1月から始まったので、パンダ館では基本的に午前は双子と母親、午後はフーバオを公開し、3月1日(金)~3月3日(日)のみフーバオを終日公開する予定でした。
ところが、あまりにも多くの人がフーバオに会いに来たので、急きょ1日前倒しして、2月29日(木)~3月3日(日)にフーバオを終日公開としました。その間、双子と母親は公開されないので、2月28日(水)午後~3月1日(金)に訪問した筆者は、この3頭を観覧せずに帰国しました。
園内で1月20日(土)にオープンした、パンダ一家をテーマにした「バオハウス」の入場予約も争奪戦。予約は、来館当日に園内から公式アプリで行う必要があり、筆者が2月29日(木)に予約した時は、5分ほどで全ての予約枠が埋まりました。館内ではフーバオの動画も上映されていて、飼育員のカン・チョルウォンさんがフーバオへの手紙を読む声が流れると、観客の1人の女性が泣き崩れました。
パンダ館の近くの飲食店は軒並み満席。園内のスターバックスコーヒーでパンダのチョコレートドリンク(6,500ウォン)を買ったら、注文まで15分、受け取りまで30分待ちました。
園内はテーマパークらしく、テイクアウト用のチーズドッグやアイスなども、あちこちで販売しています。パンダの観覧待機列をいったん離れて、これらを買いに行き、食べながら並ぶ人も少なくありません。また、多くの人が折り畳み式の椅子を持参していて、座りながらパンダの待機列に並んでいました。
2024.06.05(水)
文・撮影=中川美帆