清らかな水の気配に満ちたサンクチュアリ
![ホテルの中心は湧水を巡らせたウォーターガーデン。白鷺もこの庭が気に入ったよう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/-/img_2af1a553fa1bddcbbe3ddee415519ea5199534.jpg)
「星のやグーグァン」のパブリックエリアは、豊かな温泉と台湾中央山系の湧き水、周囲の自然に溶け込む緑を軸にデザインされています。どこにいても水の気配に包まれ、ただそこにいるだけで心身が浄化されていく感覚。
泰雅(タイヤル)族とも縁の深い竹林のアプローチを抜けて館内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、レセプション正面に掛けられた、谷關の水と山をイメージした水彩画。ほかにも、水・光・生命をテーマに台湾人を含む28人のアーティストが制作した111作品を見ることができます。
![色彩のハーモニーが美しい内海聖史さんの作品「頭上の色彩」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/d/-/img_4dde2432c1d9470c67651c75ca59a30e154731.jpg)
![正面左側には、谷關を蛇行する川を表現した酒井祐二さんの「蛇行する川」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/-/img_f2f5fbe0cdb7136737446f5a87d7d34890189.jpg)
![白磁作品で有名な台湾の陶芸彫刻家・黄莚㭹さんの「淡青流釉、甜白流釉」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/-/img_3d59c2eeb47c5142e06ad23c1984dafc44236.jpg)
![右手の壁に掛かるのは、台湾の陶芸作家・呉偉丞さんの「横看成嶺側成峰」。左奥は、日本の室礼に現代美術を取り込んだ作品で知られる橋場信雄さんの「サンクチュアリ」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/-/img_a1d44f58ab4e319734257e88f7e2b74378821.jpg)
湧き水の水路が張り巡らされたウォーターガーデンには、いつも心地よい水音が響き、木々の合間を爽やかな風が抜け、かぐわしい花の合間に蝶が舞う別天地。プールや温泉の露天風呂も水の流れに沿ってつくられているため、敷地全体がひとつの生命体のような美しさをたたえています。
森に湧く泉のようなプールに遊び、ウォーターガーデンに点在するガゼボでくつろぎ、肌当たりのやさしい温泉につかり、サウナで思い切り汗をかいて、露天風呂で自然に溶け込む。本物のラグジュアリーとは、こうした無為な時間をいうのかもしれません。
![樹齢100年以上の松や杉の木立ちを縫うように水路を巡らせたウォーターガーデン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/8/-/img_0864a32348844f6af8b7cee42f6fa9dc348072.jpg)
![ウォーターガーデンには、ゆったりとしたソファのあるガゼボが点在。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/2/-/img_6287d7aa51de60da69e8c7405b9061d6510633.jpg)
![庭に向かって開かれた回廊。どこにいても水のせせらぎと木漏れ日に癒される。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/-/img_f27dc1ee730925ce9b83367880bec72f176259.jpg)
![外の景色を絞り込むように窓を設けた内湯。その向こうは緑に包まれた露天風呂。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/b/-/img_1bd9074dbb93b7415ca23aad8f8e782b228427.jpg)
![泉質は無色無味の弱アルカリ性炭酸水素塩泉。肌にやさしく湯当たりしにくい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/-/img_25c840009b45dd45026f83b2b8af757a114020.jpg)
![露天風呂エリアにあるサウナ。極上の外気浴が約束されている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/2/-/img_42b8120a3dab5930832d8583c80e1d59180718.jpg)
![大浴場へつながる回廊もくつろぎのスポット。日が落ちると花の匂いが際立つ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_6333d23c414ead20a0e567fea1802ddc212066.jpg)
客室は、ほとんどがメゾネットタイプで、温泉の半露天風を完備。メゾネットの理由は、温泉専用のフロアをつくり、その両面に窓を配して、心地よい風を取り入れるためだそう。湯上がりにくつろぐためのスペースもあり、かけ流しの音をBGMに、プライベートな時間を満喫できます。
また、リビング&寝室フロアは天井の高さまで一面に張られたガラス窓が、屏風絵のような景色を描き出します。とりわけ、山に靄がかかった朝は幻想的な水墨画のよう。いつまでも心に残ります。
![温泉フロアは、ルーバーを調整することで開放感UP。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/-/img_02507e6f633b48957f5b857c42a8498d120502.jpg)
![日没直後の空と山のシルエットも美しく、思わず見入ってしまう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/2/-/img_c21643068f68d3c4576bd7b8f442d33e99249.jpg)
谷關の自然と共鳴するような建築、ランドスケープデザインで、台湾に数ある温泉リゾートのなかでも抜群の人気を誇る「星のやグーグァン」。賑やかな街なかとはひと味違う、“まだ見ぬ台湾”に出合えます。
![3,000メートル級の山々に囲まれた「温泉渓谷の楼閣」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/b/-/img_5ba518e18427b8eff1212ac4713fbfe7141565.jpg)
星のやグーグァン
所在地 台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16號
電話番号 050-3134-8091(星のや総合予約)
宿泊料金 1泊1室あたり18,000元~(税サ別・食事別)
客室数 49室
チェックイン15:00/チェックアウト12:00
アクセス 高鉄台中駅から車で1時間半
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaguguan/
●Wi-Fiあり
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
2024.06.02(日)
文=伊藤由起
写真=榎本麻美