◆上山市民俗行事 加勢鳥
加勢鳥は、「ケンダイ」という藁蓑をかぶった若者に手桶から祝いの水をかけ、五穀豊穣や商売繁盛などを祈る、江戸時代初期から伝わる上山伝統の民俗行事のこと。
ケンダイを被った若者は神様の使い、加勢鳥に扮し、町を練り歩く。町の住人たちは商売繁盛・家内安全・火の用心を願って加勢鳥に水をかけるのだ。
祭りの最中、神の化身である加勢鳥のケンダイから抜け落ちた藁は縁起物とされる。加勢鳥の藁で女児の髪を結うと、黒髪の豊かな美人になるのだとか。町の一体感を感じる活気に満ちたイベントで冬の寒さも吹き飛ぶ。
上山市民俗行事 加勢鳥:2024年2月11日(日)
上山市民俗行事 加勢鳥(かみのやましみんぞくぎょうじ かせどり)
所在地 上山市元城内3-7 上山城(祈願式会場)
https://yamagatakanko.com/festivals/detail_3079.html
◆ウインターフェスティバル山形冬の花火大会
「ウインターフェスティバル」は山形市の中心市街地の活性化を目的として、2016年より毎年1月10日の初市の開催に合わせて行われるイベント。「街なか全部が桟敷席!」をコンセプトに約2,000発の大輪が冬の夜空を彩る「冬の花火大会」だ。
例年、霞城公園内には約1,000人分の観覧席が設けられ、ひと目見ようと多くの来街者が集まる。昨年は花火をドローンで空撮しながら、その映像をYouTubeで生配信したり、配信をみながら食事を楽しめる店も登場。寒空の冬の夜空に打ちあがる幻想的な花火は、多くの人を感動させる。
開催期間:例年1月10日
ウインターフェスティバル山形冬の花火大会(ウィンターフェスティバルやまがたふゆのはなびたいかい)
所在地 山形市霞城町 霞城公園
https://yamagatakanko.com/festivals/detail_12750.html
2023.12.23(土)
文=桐生奈奈子