この記事の連載
家庭でも簡単に黒豆茶を
いろいろと使いようがあるのが黒豆。血の巡りをよくし、利尿効果、補血作用があり、腎機能を高めてくれる食材です。普段、黒豆だけを食べることはあまりないかもしれませんが、最近、黒豆茶はスーパーなどでも見かけるようになりましたね。乾燥した黒豆をフライパンでしっかり炒れば、家庭でも簡単に黒豆茶が作れます。そして、お湯を注いで黒豆茶を飲んだ後は、お米と一緒に炊飯器に入れて炊くだけで、黒豆ごはんが完成です。豆のホクホクした甘さが美味しいごはんです。
また、お正月に黒豆の煮物を作るとき、煮こぼして黒い汁を捨てるのはとてももったいないので、浮いた灰汁をとってから、この汁を黒豆茶としてぜひ召し上がってください。お正月準備をしながら、健康管理もできるなんて素敵じゃありません?
黒米も以前よりずっとポピュラーになりましたね。黒米はもち米系で、もちもちした食感が美味しいお米です。白米や玄米よりもタンパク質や脂質が多く含まれている一方で、カロリーや糖質量は低く、ヘルシーでありながら栄養価が高いので、女性にはもってこいです。ポリフェノールが豊富で老化を防ぐ働きがあり、そのほか血の巡り、目の疲れやかすみにも効果があると考えられています。
「肝」と「眼」はつながっている
以前、テレビで元横綱が、現役時代、ご飯は黒米しか食べなかったとおっしゃっていました。身体が資本の関取は体調を整え、身体を強くするために食べていたのでしょう。また、黒米は昔から「縁起のよい出世米」ともいわれていたそうで、その験を担いでいたのかもしれませんね。
ブルーベリーなどのベリー系もそうです。アントシアニンが豊富で肝機能の向上によく、疲れ目などにも効果的です。東洋医学では肝と眼はつながっているといわれ、肝臓によいとされるものは目にもよい効能があることがほとんどです。
黒い食べ物で老化知らず。あなたを守ってくれる黒い食材を常に側に置いてください。
谷口ももよの“一日一薬膳”
2023.11.17(金)
文=大滝美恵子
写真提供=谷口ももよ
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