今回は、巷で話題の「白髪が染まるシャンプー」についてのお話です。
白髪が気になる世代の方々を中心に、関心が高まっているこの商品。新しいジャンルの商品はどんな結果をもたらすかが不透明で、試すのをためらっている方も多いのではないでしょうか?
お客様からそういったシャンプーの性能について質問される事も増えていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
「白髪が染まるシャンプー」とは?
「白髪が染まるシャンプー」とは、シャンプーで白髪を色付けする、という商品です。一回の使用でしっかりと着色するのではなく、「毎日のシャンプーで徐々に着色が強まる」ように作られています。毎日のシャンプーで徐々に色づくので、「急に白髪染めをしたら、周りから違和感を持たれそう。これならさりげなく染められるかも」というニーズにもマッチしています。
これらの商品を使うと色素が髪の表面に付着します。髪の内部に浸透することはないので、通常のシャンプーに戻すと徐々に色素が落ち、白髪に戻ります。つまり「一気に色素が抜ける」ということではなく徐々に褪色するので、色の染まり具合を確認しながら使うことが推奨されています。
▼白髪が染まるシャンプーは、カラーシャンプーの延長線上
白髪が染まるシャンプーは「カラーシャンプー」に属します。これらの商品群の中では、「紫シャンプー」が最もポピュラーです。紫シャンプーはブリーチやハイトーンカラーをした髪の黄ばみを和らげる効果がある商品で、ハイトーンカラーをする方たちに長く支持されてきました。
近年、カラーシャンプーやカラートリートメントの着色性能はアップしています。とはいえ、利用したことがある方はご存じかと思いますが、これらはしっかりと着色ができる商品ではありません。紫シャンプーには髪が紫に見えるほど紫色に染まる効果はないですし、その他の色も同様に、あくまでヘアカラーの補助的な役割で利用されています。
2023.10.29(日)
文・イラスト=操作イトウ