ジリジリと突き刺すような日差し。息苦しさを感じる程の熱風。日本の夏は、年々厳しさを増しているように感じます。
生命の危機をも感じてしまうほどの毎日では、お洒落への気配りは二の次に。既に夏バテの方も多いでしょうが、この暑さが10月まで続くかもしれないと考えると、まだまだこれからが本番です。
今回は、暑くても抜かりなくお洒落がしたい方に向けて、美容師が提案する、簡単なテクニックでできる涼しくてトレンド感あるヘアアレンジをご紹介します。
ヘアアレンジの「2つの要素」
ボブスタイルやミディアム〜ロングヘアの場合、涼しく過ごすためにひとつ結びにしたり、お団子にしたりすることが多くなるでしょう。「ヘアアレンジ」は結び方を少し変えるだけでも、カジュアルに見えたり大人っぽく見えたり、大きく印象が変わります。
ヘアアレンジには、ざっくり分けると2つの要素があります。
1つ目は、「結ぶ位置」です。例えば、高い位置でポニーテールにすると、活発でガーリーな「ラフ/カジュアル」の印象になります。対して低い位置でひとつ結びにすると、シックで大人っぽく「ドレッシー/フォーマル」の印象になります。
2つ目は、「毛先のあしらい方」です。毛先にウェーブがあるほどラフな印象が強くなり、ストンと落ちるようなストレートだと、モードな印象を与えやすくなります。お団子にする場合でも、ふわふわで後れ毛が多いほどラフになり、タイトに結んだり、キレイにまとめたりするとシックになりやすいです。
ヘアスタイルのトレンドは、特にここ一年ほどの間に、大きな変化が見られるようになりました。
2010年代後半頃から、「西洋人風のナチュラルなウェーブスタイル」が人気となり、今に至るまで長く支持されたことで定番化しました。この数年の間に、コテやアイロンでウェーブを作ることにも慣れた方も多いはずです。
ヘアアレンジにおいても、西洋人風ウェーブが用いられることが多く、ほつれたような柔らかい印象の三つ編みをベースとしたスタイリングなどが好まれていました。
2023.08.06(日)
文・イラスト=操作イトウ