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港町、レイキャビクへ

 レイキャビクについたときはもう夕刻であった。広場に面したバーには人だかり。都会に戻ってきたんだと実感する。

 郊外は信号がなくラウンドアバウトばかりだったが、レイキャビクの信号は「止まれ」が赤いハートで緑の「進め」がドイツで愛されているアンペルマン!

 レイキャビクはアイスランド語で「煙の港」という意味だそう。世界最北の首都は人口12万人で、繁華街はどこも歩いて行ける距離。

中心には美しいハットルグリムス教会が

 メインストリートはレインボーカラーに塗られ、アイスランドで最も高い建物であるハットルグリムス教会にまっすぐ向かっている。

 建築設計はアイスランド出身のグズヨン・サミュエルソン。

 教会正面の外観はパイプオルガンを思わせるような独特のデザインだが、アイスランドのあちこちで見られる玄武岩質の柱状節理がモチーフになっている。

 正面の銅像は10世紀末、ヨーロッパ人で初めてアメリカ大陸に到達したアイスランド人のレイフ・エリクソン。コロンブスより500年も早くアメリカ大陸を発見したらしい。

 レイキャビクはクルーズ船などの寄港地としても使われている。

歩くだけでも楽しいレイキャビク

2023.09.20(水)
文・撮影=大坪千夏