家族全員が心地よく眠れ、気持ちよく出かけられること
川の字に次いで多かったのが、お父さんだけ別というパターンなのだそう。「帰りの遅いお父さんは、子どもたちを起こさないよう別の部屋で寝ているのです。部屋まで別々だとさみしいので、同じ部屋にシングルベッドを置くと家族みんなで一緒に眠れますよね。シングルのベッドは、子どもが大きくなったら使うもの。またはデイベッドにしてリビングのソファとしてつかうことも。 いずれにしても先行投資と考えるといいかもしれません。ベッドは90日以内であれば交換が可能です。実際に寝たら体に合わなかったというときも安心ですよ」。
ベッドルームの奥にあるクローゼットは、扉式ではなくスライド式にすることで省スペースに。お父さん用、お母さん用とそれぞれ左右に分けて収納をすると、自分の持ち物が一気に見渡せて、着たい洋服がすぐに見つかりそうです。「この写真にはないですが、シングルベッドの下に収納ボックスを置いて、衣類はもちろん、読み終わった本や防災用品など、すぐに必要ではないけれど取っておきたいものを入れておくと、ベッド下のスペースを有効活用することができます」。
(左)PAX ワードローブ 収納アクセサリー付 ホワイト イールセング ホワイトステインオーク材突き板 ¥69500
(右)DILLING ベッド下収納ボックス ホワイト ¥1290
【インテリアデザイナー 安東史絵さんからのメッセージ】
世界に300店舗ほどあるイケアは、ほとんどの商品が万国共通。というのも人間の基本行動は変わらないから。けれども、同じ商品であっても使い方が国や地域によって異なるのが面白いところ。このローカル性を大事にすべく、店舗がある地域に住む家を訪問して、どういった暮らしをしているのかリサーチをしたうえでルームセットを考えているんですよ。お店のなかを歩いているうちに、きっとどこかに自分にフィットする部屋が見つかるはず。洋服を選ぶように部屋もコーディネートを楽しんでいただけたらうれしいです。
IKEA船橋
JR京葉線・武蔵野線 南船橋駅のすぐ目の前にあり、電車でのアクセスが抜群。店舗面積だけで約2万3000平方メートルもあり、カフェスタイルのフードコートのほか、しっかりした食事がいただけるイケアレストラン、スウェーデンフードマーケットなどもあり、ショッピングだけではない楽しみが満載。
2013.12.30(月)
中村昌代=文
三宅史郎=写真