徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。

 だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 キンと冷えた冬の澄んだ空気は星空を美しく見せるように、風景もクリアに映し出します。寒いシーズンだからこその美しさに出会いたいもの。

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回はCREA編集部が選ぶ、冬の風景をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆渡月橋の雪景色

 渡月橋は京都市右京区と西京区の間を流れる大堰川に架かる長さ155メートル、幅11メートルの木製の橋(橋脚は鉄筋コーンクリート)。鎌倉時代に亀山上皇が、月が橋を渡るように動く様子を見て「くまなき月の渡るに似る」と述べたことが名前の由来とされる、嵯峨嵐山を代表する名勝だ。

 橋は嵐山の自然美に溶け込むようデザインされた風情ある造りで、穏やかに流れる川や山々と織り成す情景はまるで一幅の絵画のよう。

 桜や紅葉の名所として有名だが、冬に雪化粧したモノトーンの景色も神秘的。晴れ間がのぞけば、青空のもとで陽の光に照らされてきらきらと輝く白銀の世界が目の前に広がる。

渡月橋の雪景色(とげつきょうのゆきげしき)

所在地 京都市右京区嵯峨中ノ島町

◆亀岡市の雲海

 朝晩の冷え込みが増す冬は、亀岡盆地一帯に発生する「丹波霧」の観賞シーズン。前日との寒暖差が大きく風の弱い晴れた日の早朝には、白く濃い霧が出現することがある。

 この霧が雲海のように漂う様子は幻想的で、標高412メートルの竜ヶ尾山は絶好の眺望スポット。2018年3月には竜ヶ尾山に「かめおか霧テラス」も新設され、山頂付近に設けられた展望デッキからは、亀岡市の田園風景を包む霧と美しい丹波山地を見渡すことができる。

亀岡市の雲海(かめおかしのうんかい)

所在地 京都府亀岡市
https://www.kameoka.info/charm/livecamera/

2023.01.01(日)
文=佐藤由樹