徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。
だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?
特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。
今回はCREA編集部が選ぶ、冬の風景をご紹介します。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!
◆白米千枚田とあぜのきらめき
輪島市米田町の日本海に面した約4ヘクタールの斜面に、1,004枚もの田が連なる白米千枚田。里山に描かれた幾何学模様が美しく、日本の棚田百選、国の名勝に選ばれた、奥能登を代表する景勝地だ。
四季折々に素晴らしい景観を望めるが、冬に雪で覆われた様子はまさに壮観。白米千枚田と隣接する「道の駅 千枚田ポケットパーク」の展望台からは、眼下に広がる棚田を一望できる。
さらに毎年10月下旬から翌年3月中旬にはイルミネーションイベント・あぜのきらめきが開催。あぜに設置された約25,000個のソーラーLEDが日没から約4時間点灯し、四季を表すグリーン・ピンク・ゴールド・ブルーの4色へと15分おきに変化。闇夜に棚田が浮かび上がる光景は幻想的で、辺りがロマンチックな雰囲気に包まれる。
開催期間:2022年10月22日(土)~2023年3月12日(日)
白米千枚田とあぜのきらめき(しろよねせんまいだとあぜのきらめき)
所在地 石川県輪島市白米町ハ部99-5
https://wajima-senmaida.jp/
◆波の花
花吹雪のように海岸に舞う波の花は、能登の冬の風物詩。
「季節風が強い日に、岩に打ち寄せた波が白い泡になって雪のように舞い、海岸を覆います。曽々木海岸や鴨ヶ浦付近が多く見られるポイントです。
波の花は、海中に漂う植物性プランクトンの粘液が冬の荒波にもまれて、せっけん状の白い泡を作ったものといわれています」(石川県観光企画課)
波の花(なみのはな)
所在地 石川県輪島市町野町曽々木
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/6014
2022.12.25(日)
文=佐藤由樹