徐々に世界を旅する人も増えてきましたが、自由に海外へ行かれなかった時期に、日本が誇る四季折々の魅力に改めて気付かされたという人も多いようです。

 だから今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?

 特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。

 今回は、山形県観光物産協会が選ぶ、冬の風景をご紹介します。

 日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。この先の旅の参考にどうぞ!

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆仙人沢アイスガーデン

 仙人沢アイスガーデンは、蔵王の仙人沢で厳冬期にのみ見ることができる巨大な氷瀑。岩肌からしみ出た湧き水が凍ってアイスブルーの大きな氷柱が無数にでき、集塊となった様子はまるで氷の宮殿のようだと評される。

「かつて仙人が住んでいたとされることが名前の由来となっている『仙人沢』。ここでは冬季期間のみ、高さ約30メートル、幅約10メートルもの氷瀑の神秘的かつ圧巻の姿が鑑賞できます。

 登山届の提出と万全の装備が必要な場所ですが、全国各地からアイスクライマーが訪れる人気のスポットです」(山形県観光物産協会)

見ごろの時期:1月中旬~2月下旬

仙人沢アイスガーデン(せんにんざわアイスガーデン)

所在地 山形県上山市蔵王 蔵王エコーライン
https://yamagatakanko.com/winter

◆最上川舟下り

 最上川舟下りは、松尾芭蕉も感動したといわれる壮大な自然に囲まれた最上峡を、船旅で巡る人気アクティビティ。

「雄大な自然の中を船頭の舟唄を聞きながらゆっくりと下る舟下りは、四季を通じていつでも楽しめますが、12月から3月の冬期は舟にこたつを用意した『こたつ舟』が登場します。こたつでぬくぬく温まりながら、船上から雪景色を楽しむことができますよ」(山形県観光物産協会)

最上川舟下り(もがみがわふなくだり)

所在地 山形県最上郡戸沢村古口86-1
https://yamagatakanko.com/attractions/detail_4446.html

2022.12.17(土)
文=佐藤由樹