麺はいわゆるソフト麺なのでこしが強いタイプではないが、全体の調和がよく取れていて、優しい味わいながらも満足感の得られるうどんに仕上がっている。
メニューは日によって変わる。取材当日は、スタミナうどん以外に、ラーメン、肉うどん、鶏天うどん、肉そばがいずれも350円で提供されていた。
場所によって少しずつ違った中身のうどんを楽しめる
実は、後藤商店の2軒隣にもレトロ自販機が置かれた「ドライブイン オアシス」がある(なお、オアシスでもうどんが提供されているが、チャーシュー、ゆでたまご、キクラゲ、もやしなど具だくさんなラーメンをオススメしたい)。車でさらに5分ほど進むと、やはりレトロ自販機が置かれている後藤商店の支店もある。
いまでは貴重なレトロ自販機が固まっていることから、一部のファンの間では「聖地」とも呼ばれているそうだ。
島根県には他にもレトロ自販機が点在しており、場所によって少しずつ違った中身のうどんを提供しているという。自販機なので、売り切れていなければ24時間いつでも楽しむことができる。インスタント(即席)ではあるが、毎朝手作りされているレトロ自販機のうどん、機会があれば是非この驚きを体験していただきたい。
写真=山元茂樹/文藝春秋
2022.12.01(木)
文=「文春オンライン」編集部