この記事の連載

 フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?

» 別日の花の記事をチェック!


1月25日の花はスイセン「ラッパズイセン」

 地中海沿岸が原産のスイセン、イギリスでの品種改良が盛んで、現在では1万種を超える品種が確認されています。

 花の中心の筒状の部分がラッパのように突き出している品種がいくつかあり、それらを総称して「ラッパズイセン」と呼んでいます。

 以前スコットランドの国花がアザミだということをご紹介しましたが、イギリスのウェールズの国花がこのラッパズイセンです。

 その由来はとてもユニークで、6世紀頃にネギ畑でサクソン人と戦っていた際、敵味方を区別するために兜にネギを付けたという逸話からきています。

 その後、ネギではあまりかっこがつかないので、ウェールズ語でネギと同じ呼び方のラッパズイセンが人気となり、ネギとともにウェールズのシンボルとなったとのことです。

 そういわれてみると、スイセンの葉はネギやニラに似ているように思えてきます。

 ウェールズの国旗や国章がデザインされたグッズも色々と出ていますので、ジョッキにラッパズイセンを飾ってイギリスの雰囲気を楽しみましょう。

【スイセンの花言葉】自己愛、エゴイズム、片想い、気高さ、神秘
【スイセンが誕生花の人】1月3日、1月4日、1月13日、12月29日生まれ

#CREAの公式YouTubeチャンネルで、花イラストのメイキング動画を随時公開中!

佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

次の話を読む【1月26日の花】レンギョウ 生命力にあふれ元気をもらえる花

← この連載をはじめから読む

Column

今日、花を飾るなら。
ブルームカレンダー

フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2023.01.25(水)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌