秋の深まりと共に空気が澄み、紅葉の鮮やかさが際立つシーズン。四季のある日本だからこそ、自然の移ろいを感じられ、その土地でしか見ることのできない絶景を愛でることができます。
そこで47都道府県の観光のプロがセレクトした、その地に息づく素晴らしい秋の景色をまとめてご紹介します。この先の旅の参考にどうぞ!
今回は、関東エリアの絶景&風物詩をまとめてリストアップ。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
◆茨城県
いばらきフラワーパーク
四季の情緒を感じられる花の観賞スポットとして、県内外の多くの人から親しまれている、いばらきフラワーパーク。2021年4月のリニューアルを経て、“花を「見る」から「感じる」”をコンセプトに、五感が研ぎ澄まされるような見所やワークショップ、ツアーなどが用意されている。
「バラテラスを眺めながら茨城の食材を味わうレストランや、バラの花摘み体験など、園内の自然を使ったアクティビティが充実した、『五感』で楽しめるテーマパークです。
10月中旬から11月下旬にかけて810品種もの秋バラが見ごろを迎え、園内は芳醇な香りに包まれます。10月15日からはバラのライトアップ『Moon Light Rose Garden 2022』が初開催されますので、夜のバラ園もお楽しみください」(茨城県庁 観光物産課)
見ごろの時期:10月上旬~11月下旬
いばらきフラワーパーク
所在地 茨城県石岡市下青柳200番地
https://www.flowerpark.or.jp/
◆栃木県
鎌倉山の雲海
丘陵地帯と断崖の険しい山容を併せ持つ、標高216メートルの鎌倉山。雲海の眺望スポットと知られるこの里山では、晩秋には山の紅葉と雲海が織りなすハーモニーが楽しめる。
「鎌倉山は気軽に登ることができ、雲海をはじめとする美しい景色を望むことができます。
10月下旬から12月中旬ごろ、山から下りてくる冷たい空気が那珂川の温かい川面に触れて、川霧が発生し雲海となります。
朝日に輝く雲海と、山々の紅葉(見ごろ:11月上旬~中旬ごろ)が作り出す幻想的な風景は素晴らしく、晩秋の風物詩となっています」(栃木県観光物産協会スタッフ)
見ごろの期間:10月下旬~12月中旬頃
鎌倉山の雲海(かまくらやまのうんかい)
所在地 栃木県芳賀郡茂木町九石
https://www.tochigiji.or.jp/spot/s8671/
◆群馬県
吾妻渓谷
吾妻川の両岸が長い年月をかけて浸食されてできた、険しい様相を持つ吾妻渓谷。吾妻峡十勝と呼ばれる奇岩や深い谷が見どころで、秋には両岸に生い茂るカエデやクヌギ、アカマツなどが紅葉し、鮮やかな渓谷美を見せてくれる。
「国指定名勝・吾妻峡は、吾妻川に架かる雁ガ沢橋から八ッ場ダム直下までの約2.8 キロメートルにわたる渓谷です。『関東の耶馬渓』とも呼ばれ、歌人・若山牧水も渓谷の景色を絶賛する作歌を残しています。
10月下旬~11月上旬にかけて美しい紅葉が、左岸の絶壁を切り開いて造られた旧国道145号からドライブをしながら眺められるほか、右岸にある片道約40分のハイキングコース(登山道)を歩きながら景色を楽しめます」(ググっとぐんま観光宣伝推進協議会)
見ごろの時期:10月下旬~11月上旬
吾妻渓谷(あがつまけいこく)
所在地 群馬県吾妻郡東吾妻町、長野原町
http://www.tohgoku.or.jp/~aysk/iwasgimaarea.html
2022.10.23(日)
文=佐藤由樹