朝井 確かにそうかも。ソロ活だと、食事や飲みでも周りとあわせて料理やお酒を追加で頼むことがないから意外と安くすむんですよ。みんなでご飯を食べると、話すために何時間もお店にいることが多いじゃないですか。その間何も頼まないわけにもいかないから、どんどん追加で注文することになって。
その点、1人だと自分のペースで食べて飲んで満足したらお会計するから、お金も時間も大勢の時より抑えられるんですよね。コスパよく満足できるのは、ソロ活のメリットかもしれません。
1人だと感覚が研ぎ澄まされて怖さが倍増
ーーこれまでに、やってみたら想像と違ったソロ活はありますか?
朝井 そうですね……。楽しかったんですけど、想像と違ったのは絶叫マシーンかな。
ーーどのように想像と違ったのでしょう?
朝井 想像よりすっごく怖かったんです。私、普段から遊園地に行くと絶叫マシーンは必ず乗っていて。富士急(ハイランド)のマシーンも全然平気なくらい、絶叫系は得意で大好きだと思っていました。でも、いざ1人で乗ってみたらめちゃくちゃ怖くて……。しかもその時乗ったのって、子ども向けのコースターだったんですよ。いつか1人富士急もしたいなと思っていたんですけど、今は絶対無理だなと思っています。
誰かと一緒に乗る時は、「怖いね」とか喋りながら乗るから気が紛れていただけで、1人だと感覚が研ぎ澄まされて怖さが倍増するのかな。ある意味コスパがいいですよね(笑)。
ーー1人絶叫マシーン以外のソロ活でも、感覚は研ぎ澄まされる?
朝井 そうですね。私の場合、誰かと食事に行くと話に夢中になって「あんまり味を覚えていない」ってことが多いのですが、1人で行くとちゃんと覚えているんですよね。誰かとご飯を食べている時って、味覚以外にもいろんな神経を使っているから、どうしても味だけに集中するのは難しい。でも、1人だと他に神経を使わなくていいから、味覚も研ぎ澄まされるのかなと。
2022.08.15(月)
文=仲 奈々