オブジェのような存在感を放つ、ブルーノ・ムナーリのキャンドルスタンド

 イタリアデザイン界の巨匠、ブルーノ・ムナーリが1960年代にデザインしたキャンドルスタンドの復刻版。キャンドルを支えるパーツ、ロウを受け止める金属パーツ、そしてガラスシェード。たった3つの要素で構成されたシンプルで無駄のないデザインが魅力です。

 「ガラス素材も、円柱形も好きなんです。さらに、この色合いがたまらなくて。この抜け感が素敵ですよね。佐々木家具造形研究所の個展のスタイリングを任されたときは、こちらのダイニングテーブルにこのキャンドルスタンドを合わせました。お気に入りの組み合わせです」

 谷山さんが嬉しそうに話してくれた通り、ダイニングテーブルの木の質感と、キャンドルスタンドのガラスの透け感、そして背後のスパゲッティチェアが絶妙なバランスを醸していました。

 次は、金属の質感にこだわった大人のためのワゴンです。

2022.08.16(火)
文=松山あれい
撮影=平松市聖