風情ある町並が広がる飛騨高山や日本三名泉の一つ下呂温泉は、春のおでかけに最適な旅スポット。また最近は、おいしいパンとスイーツがあることで注目されています。そこで、飛騨高山で注目のパン屋を巡り、下呂温泉で温泉とスイーツを楽しむ、春にぴったりのプランをご紹介。次の旅の候補地にしてみてはいかがでしょうか。
着物での町歩きと薪窯パンを楽しむ、高山巡りのすすめ
昔ながらの風情が漂い、まるでタイムトラベルをしたかのような非日常感が味わえる、高山の古い町並。そんな趣のある町の散策には、着物がよく合います。そこでおすすめしたいのは、お茶席体験がついた「着物でそぞろ歩き高山」プラン。
仕掛けるのは、創業明治9年、高山で着物・和装小物・和雑貨を扱う老舗「中田呉服店」。貸し出す着物は、高山の雅な雰囲気に合う種類豊富なデザインから、若女将がひとりひとりに合わせて見立ててくれます。髪飾りの用意があるのもうれしいですね。期間中は、コロナ対策として着物に似合う手作りマスクのスペシャルギフトもあるとか!
着物を着た後は、お茶席体験がお待ちかね。凛とした空気のなかでいただくお茶はとてもおいしく、身も心も整います。その後は、自由気ままに高山の町をそぞろ歩き。着物姿で歩けば、いつも以上に旅気分がもりあがること間違いなしですよ。
着物でそぞろ歩き高山(お茶席体験)
開催期間 2022/03/01~2022/09/30
料金 7,880円
※人力車移動のオプションあり
https://gifu.visit-town.com/visittour/kimono_otyaseki/
味わい深い薪窯のパンを旅のおともに「ノナカベーカリー」
散策の前後で訪れたいのが、中心地から少し離れたところにある「ノナカベーカリー」。店主である野中さんは、飛騨が地元。東京と京都のパン屋で修業をした後、出産を機にこの地に戻り、2013年に店をオープンしました。
こだわったのは、国産小麦を使うこと、そして、薪窯で焼くこと。「遠赤外線効果で水分を飛ばしすぎず焼き上げることができるので、クラストはしっかり香ばしく、中はしっとりとした弾力のある仕上がりになるんです」と、野中さん。山の多い飛騨高山は薪が入手しやすいという利点もあります。
薪窯で焼くメリットをもっとも感じられるのが、看板メニューの、ベーグル。もっちり&ギュギュッとした食感で、嚙み続けても口の中の水分を失うことなくしっとり感が続くのがポイント。
満足感のあるサイズはサンドウィッチにするのにも最適です。人気のあんこベーグルのほか、常時10種類が並び、そのうち4〜5種類は、週替わりメニューに。
飛騨産の卵と牛乳を使ったシナモンロールも、野中さんによる力作です。上品な甘さなので大ぶりサイズながら、ペロリと食べられます。
ベイク類も充実。スコーンは、岐阜の農家さんが無農薬で栽培している小麦の全粒粉を使用。季節の食材を使うことも多いという日替わりのマフィンも、お店を訪れる楽しみのひとつに。
ノナカベーカリー
所在地 岐阜県高山市桐生町2-241
電話番号 0577-62-9119
営業時間 12:00〜17:00 ※売り切れ次第終了
定休日 日・月・火曜
http://nonacabakery.com/
2022.03.31(木)
文・撮影=吉村セイラ