あさみ 大体は頑張って作っていますね。もちろん試作段階で失敗作はあるんですけど、例えば、ミニチュアのお好み焼きを試作で何回も失敗していると、「私、何やっているんだろう?」って思う時がありますけど、最後まで頑張りました(笑)。
やっぱり細かい作業ですし、ずっと同じ姿勢でやっているので、目とか首がバキバキになります。すごい疲れますね。
――「ちびめし」は動画だけでも見応えがありますが、材料や調理工程もしっかり説明されていますよね。
あさみ そうですね、それも「可愛い」という声をいただいています。「ちゃんとレシピまで書いてある」って。実際にそうやって作っているので、ちゃんと食べられるようになっていますよ。すぐ食べられちゃいますけど(笑)。作るのはすごい時間がかかるけど、1秒で食べられちゃう。なかなかもったいないですよね。
――撮影時間はどれくらいかかるのでしょうか。
あさみ 大体、1本撮るのに6時間から8時間はかかっていると思います。試作も何回も失敗しますし、「こうした方がいい」みたいな試行錯誤をしながらやるので、1日~2日くらいかかりますね。
調理道具もミニチュア。自分で作ることも…
――調理器具も全部ミニチュアサイズですよね。あれは特注ですか?
あさみ 特注のものもあったり、購入したものもあります。包丁だと、3本セットで3万5000円で売っているんですよね。すごく高いですけど、その分ちゃんと切れますし、たまに研いだりします(笑)。
特注のものでいうと、曲げわっぱのお弁当箱とか、ところてん突き、耐熱のグリルとかは以前インターンで来てくれていた子にお願いして作ってもらいました。
――ご自身で調理道具を作ることもあるのでしょうか。
あさみ あります。例えば、パンを焼く時に型がなかったので、牛乳パックを切って作ったり。ケーキの型は、小さいキャンドルを入れる器を使ったりしていますね。なので、常に小さいものを探しながら過ごしています。職業病ですね(笑)。
2022.03.12(土)
文=「文春オンライン」特集班