何度読み返しただろう。私の心の拠りどころ。②

『ちひろさん』
安田弘之 著

「私の座右の書。生きていくのが下手だと感じている人は絶対に読んだ方がいい! 息をするのが楽になります」(トミヤマさん)

『ハリーポッター』シリーズ
J. K. ローリング 著
松岡佑子 訳

「読書好きになったきっかけ。全能感とさよならするハリーを読むと、天狗になりそうな自分を抑えられる」(長井さん)

『茨木のり子集 言の葉』
茨木のり子 著

「何か困ったことがあったら開く1冊。この先、きっと何度もこの本に助けられるんだろうなと思います」(柴田さん)

『創造的進化』
アンリ・ベルクソン 著
合田正人 松井久 訳

「世界って何だろう、生命って何だろう、という根本のところで、バシっという直観を与えてくれる本」(三浦哲哉さん)

『自殺』
末井昭 著

「『生きるのがしんどいなあ』と思うときに開くと、人間愛がしっかり響き、心に沁み込んできます」(犬山さん)

「心を揺さぶられた本」を教えてくれた方々(50音順)

犬山紙子(いぬやま・かみこ)さん
イラストエッセイスト

1981年生まれ。『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』など著書多数。「文學界」で「むらむら読書」を連載中。

宇垣美里(うがき・みさと)さん
フリーアナウンサー

1991年生まれ。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などに出演するほか、執筆活動も行う。週刊文春で「宇垣総裁のマンガ党宣言!」を連載中。

加納(Aマッソ)さん
お笑い芸人

1989年生まれ。幼馴染の村上とお笑いコンビ・Aマッソを結成。テレビ朝日「トゲアリトゲナシトゲトゲ」に出演中。著書に『イルカも泳ぐわい。』(筑摩書房)。

柴田聡子さん
ミュージシャン

1986年生まれ。東京藝術大学大学院修了。詩人としても活動。最新アルバムは「がんばれメロディ!」。「文學界」でコラム「きれぎれのハミング」を連載中。

千早 茜(ちはや・あかね)さん
作家

1979年生まれ。『魚神』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。最新作は『ひきなみ』(KADOKAWA)。食についてのエッセイ『わるい食べもの』(ホーム社)がある。

トミヤマユキコさん
漫画研究者

1979年生まれ。大学では少女マンガ研究の講義を担当。著書に少女マンガの“ブサイク”な登場人物を考察した『少女マンガのブサイク女子考』(左右社)など。

長井 短(ながい・みじか)さん
俳優

演劇活動と平行してモデルとしても活動する「演劇モデル」。著書に、読者の自尊心を研ぎ澄ませるエッセイ『内緒にしといて』(晶文社)がある。

三浦哲哉(みうら・てつや)さん
映画評論家

1976年生まれ。青山学院大学文学部比較芸術学科准教授。専門は映画評論、表象文化論。著書に『LAフード・ダイアリー』(講談社)など。

私が心を揺り動かされた本

2021.10.26(火)
Text=Nozomi Nagata
Photographs=Kengo Shimizu

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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