ダイエットから友情を描く

『つるばら つるばら』
大島弓子 著

 家族や友情の機微を詰め込んだ短編集。

友情というのは、目の前の友人の人生を引き受け、一緒に生きていくという覚悟のことなんだと気づきました。私はそれまではそんな友情は知らなかった」(藤野さん)

家族問題に向き合う子どもたち

『こどものおもちゃ』
小花美穂 著

 小学六年生で子役タレントの紗南。クラスメイトの秋人の抱える家庭の問題に気づき、やがて秋人とも親密になっていく。社会問題を子どもの視点で描く名作。

設定から細かいユーモアまで、最高です」(加納さん)

「心を揺さぶられた本」を教えてくれた方々(50音順)

加納(Aマッソ)さん
お笑い芸人

1989年生まれ。幼馴染の村上とお笑いコンビ・Aマッソを結成。テレビ朝日「トゲアリトゲナシトゲトゲ」に出演中。著書に『イルカも泳ぐわい。』(筑摩書房)。

柴田聡子さん
ミュージシャン

1986年生まれ。東京藝術大学大学院修了。詩人としても活動。最新アルバムは「がんばれメロディ!」。「文學界」でコラム「きれぎれのハミング」を連載中。

樽本樹廣(たるもと・みきひろ)さん
書店店長

東京・吉祥寺のセレクト書店「百年」と「一日」の店主。都内の新刊書店勤務後、自身の店をオープン。店内ではアートの展示やトークイベントの開催も。

千早 茜(ちはや・あかね)さん
作家

1979年生まれ。『魚神』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。最新作は『ひきなみ』(KADOKAWA)。食についてのエッセイ『わるい食べもの』(ホーム社)がある。

長井 短(ながい・みじか)さん
俳優

演劇活動と平行してモデルとしても活動する「演劇モデル」。著書に、読者の自尊心を研ぎ澄ませるエッセイ『内緒にしといて』(晶文社)がある。

藤野可織(ふじの・かおり)さん
作家

1980年生まれ。「いやしい鳥」でデビュー。『爪と目』で芥川賞受賞。著書に女性同士の探偵と助手を描く『ピエタとトランジ〈完全版〉』(講談社)など。

三浦天紗子(みうら・あさこ)さん
ライター

ブックカウンセラー。小誌をはじめとした女性誌や、文芸誌などで書評やインタビューを担当。著書に『震災離婚』(イースト・プレス)など。

私が心を揺り動かされた本

2021.10.22(金)
Photographs=Kengo Shimizu

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

明日のためのエンタメリスト

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